575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

4月句会の投句が集まりました。   遅足

2009年04月13日 | Weblog
題詠「草餅」
1 草餅を間に語る昔かな
2 手摘みよと自己主張入り草の餅
3 草餅やかなたにみえる土間と原
4 可笑しくて涙ぬぐって草の餅  
5 じゃんけんの紙につつんで草の餅  
6 くささくらよもぎうぐいすわらびもち
7 桜餅ニッポンチャチャチャ人は武士
8 草餅を友と分け合い長話
9 草餅や今日しも亡夫(つま)の誕生日  
10 かがみおる母の背中や草の餅
11 桜餅 葉のまま食べるか 思案する
12 草餅にひかれてくぐる茶店かな  
13 長谷寺の参道長し蓬餅

自由題
1 アダージョの風のかたちに雪柳
2 実エンドウ追憶の夢赤き蝶
3 荘厳の花屑揚がる寺の屋根
4 花明り背後より声橋の上  
5 一弦に春たわむれの金の音  
6 山黙す「入学辞退」季語の外
7 彼岸より湧きいずるかな花ふぶき
8 あの人の遊ぶ宇宙に桜舞う
9 ロボットの瞬(まばた)きひとつ春愁  
10 はらはらと 風もないのに 散る桜
11 バスを待つ桜の下の旅かばん
12 アマチアの撮影会や花の冷え
13 ピカピカのカバン背負う子ハイ!チーズ

    

さて句会では、どんな結果が待っているのでしょうか?
それぞれの句が満を持して・・・


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老いと桜            愚足

2009年04月13日 | Weblog
☆こんな風になるとは聞いていたが、年老いて今年もみられたなあ!! いつまで見られるものか。そして若かった命をしみじみ思う。
 桜を詠んだ句にそんな感慨の句も多い。

  ちる花や忘れんとおもふこと多く       高橋淡路女
  良く酔えば花の夕べは死すとも可       原子公平
  晩年は桜ふぶきと言ふべかり         中村苑子
夜桜や老いて妖しき夢をみる         清水基吉
  残花なお散りしきるありと知れ        川崎展宏

  その白さ痛々しほどの桜かな         愚 足
コメント (1)
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