575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

褒め褒め俳句詐欺          中日春秋より    ぐ

2010年04月19日 | Weblog
誰だって、自分がつくった俳句や短歌をほめられるのはうれしいものだ。そんな心理を逆手にとった悪質な商法が横行していると、国民生活センターが注意を呼び掛けている

▼「上手な俳句ですね。雑誌を発行しているので、掲載しませんか」「歌人会の会報を見ました。すばらしい作品です。大手新聞社に広告を載せてみませんか」。こんな感じの電話から誘いが始まる

▼無料と思って掲載を承諾すると、後になって十万円以上の掲載料を要求されることもある。解約を申し出ても「すでに印刷しているから解約はできない」などと開き直るのが一つのパターンのようだ。狙われるのはほとんどが七十歳以上のお年寄りで女性が八割を超える

▼昨年度の相談件数は、前年度の倍以上となる三百五十六件。相談があったのは氷山の一角にすぎないだろう。<ほめほめ詐欺>とでもいうような新たな手口には、十分にご注意いただきたい

▼総合的な対策が奏功し、昨年の<振り込め詐欺>の被害総額は約九十六億円と前年の三分の一まで減ったという。それでも、悪知恵を働かせて、人の弱みにつけ込む新しい手口を次々と考える輩(やから)が世の中にはごまんといる

▼腹立たしい限りだが、太宰治のこの言葉をかみしめると少しは心が晴れる。<だまされる人よりも、だます人のほうが、数十倍くるしいさ。地獄に落ちるのだからね>
コメント
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