575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

キンセンカ        草女

2010年04月03日 | Weblog
3月21日渥美半島での植物観察の帰り、田原市の道の駅「めっくんハウス」で1束150円のスイートピーと100円のキンセンカを買った。それから10日余り、流石にスイートピーは、下の方の花がかれてきた。キンセンカはまだまだ元気で美しいオレンジ色で咲いている。母親などは「あれは仏さんの花だから」と嫌っていた、が 私は底抜けに明るいキンセンカが好きだ。金の杯という意味であるのに、その花言葉は「悲嘆、別離に悲しみ、寂しさに耐える、失望、悲しみ…などなど」花のイメージからほど遠い。キンセンカは江戸末期の嘉永年間に中国を経て伝えられた。日本では日持ちがいいこともあって仏花として用いられる。だから悲しみに関する花言葉がおおいという。花言葉の起源についは、ギリシャ・ローマの神話からという説やトルコの商人が売らんがために考えだしたという説などがある。要に全世界共通ではなく我が国の花言葉は日本花普及センター等が決めて普及に努めているという。それにしてもキンセンカの花言葉は花に合っていない。

 地中海沿岸が原産地でキク科カレンデュラ属の秋まきにの一年草。カレンデュラはカレンダーに由来するのはこの花がどの月にも花を咲かせ、ハーブとして食用、薬用、染料として利用価値が高いことによる。薬用としては皮膚病や感染症に効果があるとされる。染料としては、たいへん高価なサフランの代用とされたという。パエリアは
サフランが使われているはずだが、キンセンカだったりして・・・

 この前、スーパーの花屋で我が家の100円のキンセンカと同じ位の花で同じ5本の1束が398円で売られていたのには驚いた。100円も驚きの値段だが、4倍という値段はいくら輸送費や流通費がかかるといっても納得できない。

 季題としては春  くらがりの花屋の桶のきんせん花  青麦   が私の好み

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今熊野神社の大樟    遅足

2010年04月03日 | Weblog
七条通の東端、智積院前から東大路通を南へ向かうと
西側に大きな楠木の森が見えます。
前から気になっていた新熊野神社のご神木。
先日思い切って訪ねてみました。

場所は三十三間堂の南側。
近くには法住寺があり、後白河法皇のお墓もあります。

後白河天皇は皇位を譲った後、ここに法住寺殿を造営、
政務をとっていました。

この頃、熊野詣が盛んで、後白河法皇も、たびたび熊野へ参詣。
遠いので、身近に神様をお招きしたのが新熊野神社。
「新熊野」と書いて「いまくまの」と読むのは、
紀州の古い熊野に対する京の新しい熊野、という意味。

大木のクスノキも、この時、熊野から移植されたとか。
現在は京都市指定天然記念物に指定されており、
法皇がわずらっていたお腹の病に効いたとされ、
「お腹の神様」として信仰されています。

写真は東大路通り。両側は商店街です。
「豆菓子の青山」「京やのコロッケ」などが有名とか。
買い物客の姿はありましたが、
商店街の一部はシャッターが下りているので、
お客さんが減少しているようだ。

ふと見ると「送迎中」と張り紙をした車。
お年寄りに買い物をしてもらうために
商店街が車を出して送迎しているようです。

観光客のほとんどいない、地元の人々の商店街も
なかなか味わいがありました。

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食べ終わる娘の土産蜆生姜煮    朱露

2010年04月03日 | Weblog

      東京で買って来たものだからこれで終り。
      浅蜊の時雨煮はお馴染みの味で是は是だ。
      春の波打ち際で堀りたての蜆を食べる趣。
      斯く成る上は生姜醤油を片手に蜆掘りに。


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