575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

クロモジ 草女

2010年04月09日 | Weblog
 これからの季節は樹の新しい葉が楽しませてくれる。出てきたばかりの新芽はどれも美しい。コナラなどの新芽は花か思うときもある。和菓子の楊枝として使われるクロモジの新芽もこれから楽しめる。葉は枝咲きに集まり、掌のように見え、清々しい感じを受ける。

 クスノキ科クロモジ属の落葉低木で海上の森には多く自生している。雌雄異株で葉がでると同時に黄色の小さい花が今頃咲く。花が落ちると葉が大きくなる。クスノキ科の植物は独特の香りを持つものが多い。クロモジの材は白く香りがある。樹皮は灰褐色でなめらかで黒っぽい班点がある。これを文字になぞらえての名前であるが、およそ文字には見えないが、白と黒の対比も美しいし、良い香りがあるから楊枝として使うのは、グットアイディアだとおもう。また、大きくなれない樹だからこの他の使いようはないと思う。昔の人の知恵に頭がさがる。
 
 
コメント
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