4月の定例句会に、・ たんぽぽの絮に追いつく三輪車(晴代)の句が出て好評でした。
やさしく暖かな景が浮かびます。
追いついて、その後は? 幼子の肩に止まったのか、三輪車のハンドルに乗ったのか、
いずこかへ運ばれて、縁があれば命の継承です。
昨年のとある絵画展に、丹念に描かれたタンポポの冠毛の絵が出品されていました。
夫君に逝かれた悲しみに耐えて、完成させた作品という。
「これはわたしの鎮魂歌です」と聞きましたが、この絵からも命の継承への祈願を受け取りました。
春に先駆けて開く鮮烈な黄。花は子供の素朴な遊び相手になり、花が終われば綿穂になって風まかせ。
その自在さ故にあの小花が、だれからも愛されるのでしょう。
・ 幽明を往き来する術あるごとく蒲公英の絮ふわふわと飛ぶ
鳥野
やさしく暖かな景が浮かびます。
追いついて、その後は? 幼子の肩に止まったのか、三輪車のハンドルに乗ったのか、
いずこかへ運ばれて、縁があれば命の継承です。
昨年のとある絵画展に、丹念に描かれたタンポポの冠毛の絵が出品されていました。
夫君に逝かれた悲しみに耐えて、完成させた作品という。
「これはわたしの鎮魂歌です」と聞きましたが、この絵からも命の継承への祈願を受け取りました。
春に先駆けて開く鮮烈な黄。花は子供の素朴な遊び相手になり、花が終われば綿穂になって風まかせ。
その自在さ故にあの小花が、だれからも愛されるのでしょう。
・ 幽明を往き来する術あるごとく蒲公英の絮ふわふわと飛ぶ
鳥野