575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

6月句会の句が集まりました。   遅足

2010年06月14日 | Weblog
今回の題詠は「青時雨」です。

①青時雨大義ないまま群れ集う
②心中の川は流れて青時雨
③青葉時雨破れ(ヤレ)堂軒に安居(アンゴ)かな
④青時雨登場を待つ能舞台
⑤石組みの乾く間のなき青時雨
⑥玉砂利を行けば太古の青時雨
⑦風の足地面にしるす青時雨
⑧かたつむりちょっと上向く青時雨
⑨城垣の紀州青石青しぐれ
⑩青しぐれ小鳥潜める木陰かな
⑪青時雨れ少し重たく落ちにけり
⑫水底のイモリ絡みし青時雨

       
  

自由題
 
①蝸牛昨日のことは昨日まで
②実を残し義母旅立ちぬ茄子の花
③自殺する蚯蚓の背中変色す
④万緑や奥の院まで開山忌(カイサンキ)
⑤甚平の着心地如何にソクラテス
⑥水の輪が重なり恋のあめんぼう
⑦流れ出る汗と語りて草をひく
⑧梅雨入りや管弦楽のチューニング
⑨十薬や後架にひそと活けられて
⑩あこがれて天に咲きたるホウの花
⑪梅雨入りや難問題の解見えず
⑫麦の秋インカの目覚めの甘きこと

     

さて、どんな選評が聞かれるのでしょうか?
楽しみです。
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山法師花一斉に西へ飛ぶ    朱露

2010年06月14日 | Weblog

  早朝のラジオを途中で切って起きる。
  何と満開の山法師の花が全部散った。
  四枚の白い花は延暦寺僧兵の頭巾だ。
  この強風で僧兵達は俺の馬前で討死。



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