575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

青時雨句会    麗

2010年06月17日 | Weblog
昨夜の青時雨句会。

今月もまたまた遅足さんの隠し球にやられてしまいました。

    「青時雨登場を待つ能舞台」

これは俳句としても情景の浮かぶ一句ですが、
なんとそこに「能登」さんの名前が
盛り込まれているという完成度。
能登さん、句会へのご登場をお待ちしていますよ。

それに負けず劣らずの亜子さんの遅足さんへの返歌。

    「甚平の着心地如何にソクラテス」

これは遅足さんの「ちそく」を「地」と「ソク」に変化させての一句。
今や、遅足さんは「575の会のソクラテス」になっています。

私も来月はチャレンジしたいけどうまくいくかな?

私の「かたつむりちょっと上向く青時雨」は

イギリス人のある大学の先生が日本語で作ったある俳句を読んでできました。
それは

     「葉の裏で青い夢見るかたつむり」

というもの。なんだかメルヘンチックで素敵な一句だな~と思い
童話を作るようにしてみました。ありがとうございました。

これからはいよいよ梅雨本番。また違った青時雨がみられそうです。
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冷酒や下戸の父ほどワルじゃなし    朱露

2010年06月17日 | Weblog

      詳しく言えないが実に悪い男だった。
      お陰で六人の息子どもは皆大人しい。
      兄亡き後次男の私が弟どもの模範だ。
      しっかりした酒飲みにならなくては。

    「冷酒」(れいしゅ、じゃなくひやざけ)が夏の季語です。

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6月句会の最終結果です。    遅足

2010年06月17日 | Weblog
五月晴の夕べとなった6月句会。
朝には、宿題の青時雨も見られました。
立雄さんの選句が届きました。最終結果です。


題詠「青時雨」

①青時雨大義ないまま群れ集う(朱露)静荷・結宇
②心中の川は流れて青時雨(亜子)遅足・童子
③青葉時雨破れ(ヤレ)堂軒に安居(アンゴ)かな(結宇)・狗子
④青時雨登場を待つ能舞台(遅足)鳥野・狗子・郁子・亜子・晴代・立雄・童子
⑤石組みの乾く間のなき青時雨(晴代)朱露・鳥野・狗子・麗子・立雄
⑥玉砂利を行けば太古の青時雨(郁子)愚足・亜子・立雄
⑦風の足地面にしるす青時雨(能登)静荷
⑧かたつむりちょっと上向く青時雨(麗子)朱露・能登・愚足・遅足・郁子・静荷・晴代・結宇
⑨城垣の紀州青石青しぐれ(静荷)能登・麗子・亜子
⑩青しぐれ小鳥潜める木陰かな(立雄)愚足・麗子・童子
⑪青時雨れ少し重たく落ちにけり(狗子)朱露・鳥野・遅足・郁子・晴代
⑫水底のイモリ絡みし青時雨(愚足)能登・結宇


      

自由題
 
①蝸牛昨日のことは昨日まで(静荷)朱露・能登・鳥野・麗子・郁子・立雄
②実を残し義母旅立ちぬ茄子の花(立雄)遅足・亜子・童子
③自殺する蚯蚓の背中変色す(朱露)静荷
④万緑や奥の院まで開山忌(カイサンキ)(結宇)鳥野・遅足・狗子
⑤甚平の着心地如何にソクラテス(亜子)朱露・麗子・静荷・晴代・立雄・童子
⑥水の輪が重なり恋のあめんぼう(遅足)能登・愚足・狗子・郁子・亜子・結宇・立雄
⑦流れ出る汗と語りて草をひく(郁子)麗子
⑧梅雨入りや管弦楽のチューニング(麗子)朱露・愚足・狗子・郁子・晴代・童子
⑨十薬や後架にひそと活けられて(晴代)能登・鳥野・愚足・遅足・結宇
⑩あこがれて天に咲きたるホウの花(能登)静荷
⑪梅雨入りや難問題の解見えず(狗子)亜子・晴代・結宇
⑫麦の秋インカの目覚めの甘きこと(愚足)

   愚足さんが体調不良とのこと。
   早く回復して顔を見せて


☆次回は7月21日(水)午後6時 安田屋。

宿題は「夏の色」夏を感じさせる色を詠んで下さい。
「色」という文字を使っても使わなくても自由です。
ああ、これが夏の色だ!という句を。ちょっと難しいかな?


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