575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ヤマビル 草女

2010年06月25日 | Weblog
 6月20日、草木探訪は郡上市の東殿山(とうどさん)で行われた。市役所の裏山で標高578mであるが、出発点が220mの標高であるから、たいしたことはない。
 梅雨の最中だから、雨の対策はバッチリ、虫よけのスプレーや痒みとめも用意した。今にも降り出しそうなであったが、私達は元気に出発した。しかし、ルンルンな気分はすぐにもう帰りたい気分に変わった。仲間の一人がヒルに襲われたからだ。
 幼い頃、田螺とりが好きであったし、採るのも上手であったが、ヒルがとても苦手で噛まれれば大騒ぎして、姉に取ってもらうまで一歩も動くことができなかった。
 草木探訪で以前熊野古道に行ったときの仲間の一人がヒルに襲われたことがある。その時の講師の話では血が止まらないとか、無理に引き剥がすとヒルの顎が皮膚に残り後がたいへんとか、地上から襲うだけではなく木の上からも襲うという怖いことばかり。幼い頃の思いでと重なりすっかりヒル恐怖症になった。以来ヒル情報があれば準備を怠らないようにしていたのに、今回は全くの無防備、恐怖のうえに恐怖が重なった。気が付けば左足首の辺りがむずかゆく、ズボンが血に染まっている。叫びだしたいのを堪え必死でヒルを剥がした。少し冷静さを取り戻して思えば、被害は左のみ。
その朝右足首が痛くしっかり湿布がはってある。ヒルは湿布の匂いが嫌いらしい。
やっと安全な場所に辿り着き左にも湿布を貼り、以後噛まれることはなかったが、恐怖はきえない。私も含めて5,6人は植物観察を投げ捨てて一目散に下山した。

  それから2日たっても元気がでない。噛まれたのは3か所で後遺症があるわけではないのに、なんにもしたくないのだ。

 「ヤマヒル研究会」というホームページ覗き、ヒルの顎が皮膚に残るだの頭上から襲うだのは伝説であり、どのように対処すればよいか、またヒルの生息地も詳しく載っている。それほど怖がる必要はないことが分かったが、どこへも行きたくない気持ちはまだあり、元気がでない。
 ヒルは鹿などの大型動物に付いて移動し、生息地域をひろげる。鹿がいる処にはヒルがいると思っていい。猟友会の人々の高齢化も鹿が増えている一因だそうだ。現在、愛知県には鳳来山だけにヒルがいる。海上の森にはいないが、いずれはやって来るかもしれない。覚悟をしておこうと思っている。
 因みに幼い頃に水田にいたのはチスイヒルで淡水域に生息し、魚などから吸血する。今回のヒルがはヤマビルで林の湿った処で生活している。
コメント
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