この梅林は白梅でしょうね。
梅の白と烏の黒。その背景が一面の曇り色。
墨絵のような世界に烏の呼び交わす声が・・・
梅は、中国から伝わったもの。
梅の花をめで、風雅を楽しむということも、
中国から学んだことのようです。
梅より前に、貴族に好まれた花が菊。
皇族出身で左大臣だった長屋王は、ことに菊を好んだと言います。
しかし藤原氏に敗れ、謀反の罪で自死。
その罪状には、菊を栽培したことも含まれていたとか。
この政治的な事件の影響で、菊はしばらくの間、
詩歌の世界から追放されたそうです。
替わって登場するのが梅の花だったとか。
(季語百話・高橋睦郎より)
花という宿題に、この一句。
独特の心象風景ですが、この暗さは、どこから来るのでしょうね。
曇りを白さ、としたら?
梅林に烏呼ばわる白さかな
どうでしょうか?少しは明るくなるかな?
遅足
梅の白と烏の黒。その背景が一面の曇り色。
墨絵のような世界に烏の呼び交わす声が・・・
梅は、中国から伝わったもの。
梅の花をめで、風雅を楽しむということも、
中国から学んだことのようです。
梅より前に、貴族に好まれた花が菊。
皇族出身で左大臣だった長屋王は、ことに菊を好んだと言います。
しかし藤原氏に敗れ、謀反の罪で自死。
その罪状には、菊を栽培したことも含まれていたとか。
この政治的な事件の影響で、菊はしばらくの間、
詩歌の世界から追放されたそうです。
替わって登場するのが梅の花だったとか。
(季語百話・高橋睦郎より)
花という宿題に、この一句。
独特の心象風景ですが、この暗さは、どこから来るのでしょうね。
曇りを白さ、としたら?
梅林に烏呼ばわる白さかな
どうでしょうか?少しは明るくなるかな?
遅足