すまじきものは宮仕え、といわれたサラリーマン。
祖父の時代から孫の時代まで、男たちの多くはサラリーマン。
このサラリーマン生活、勝ち負けの世界。
それは、効率を追求しつづけるため・・・
最近では、効率を追求したあげくに、
派遣社員という制度まで作ってしまった。
定年となり、競争世界から解放されてみると・・・
無駄だと思ってきたモノやコトが違った様相を見せる。
効率や競争というモノサシで分類してきたモノゴトが
ぼんやりながらも、ひとつの全体として、見えてくる。
見えなかった良さを発見したりもする・・・
朧、という季語と格闘した句。
成功したとは言えませんが、考えさせられた句です。
いまだに「どうして勝ち負けに拘るの?」と、言われている。
言の葉の端々に、勝った・負けたという価値判断が出るらしい。
遅足