575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

食卓に一皿足りぬ夏至の夜    すみ

2012年07月06日 | Weblog
 干鱈の骨まで煮しめ田植どき   成田千空

煮炊きのひまも惜しい田植の季節。沢山つくっておいた干鱈の煮しめ。
今日の夕食も、煮返します。わが家も祖母の時代までは農家。
田植えから草取りと、夏の間は、句のような食生活だったのでしょう。

一方の掲句。これこそ平成の食生活。
なにかと忙しい一日。日が長いので夕食の支度が
ついつい遅くなって一皿少ないことに。
一皿足らないには、つい遊びすぎて・・・

わが家も、遊んで帰ってきた日の夕食は皿の数が少なく
食器洗いは簡単にすみます。
                       遅足
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夏至の夕あと三千歩歩けそう    晴代

2012年07月06日 | Weblog
まだまだ路は明るいし、歩こうというところでしょう。
少し情が欲しい感じもするのですが・・・、と結宇さん。

夏至の句は、昼の長さへの着目、逆に夜の短さへの思い、
このいずれかになりますが、これは何時までも明るい太陽派。
健康のためには一日一万歩あるくと良いそうです。
夏至の今日なら、さらに3000歩は大丈夫。お元気ですね。
三千歩といえば、どの位かかります?と聞けば、
20分くらいかな、と作者。

三千、といえば、三千世界など、
数多くの、という意味で使われる中国伝来のフレーズ。
こんな句がありました。

  三千の俳句を閲(けみ)し柿二つ   正岡子規

三千もの句を選ぶのは、肉体労働でもありますね。

                       遅足


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