575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

若き日を悔いて疲れて夏至の朝    能登

2012年07月11日 | Weblog
この句、一年で一番短い夜を詠った、いわば夜派の一句。
夏至の太陽が遠い昔を思い出させる・・・
若き日を思い出せば、後悔の念止まざることが一つ、二つと。
今も心が疼き、寝付かれません。寝返りを打っても・・・
あっという間に夜が明けて・・・疲れだけが残っています。

こんな句を詠む人には、
「今夜、一杯飲みにいきません?」と誘いたくなる、と亜子さん。
女の人は、こうはならない。後悔などしないそうです。
そんな時は、お腹一杯食べて・・・忘れるそうです。
健康的ですね。
                     遅足

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ポケットに詰めて留める夏至の光    郁子

2012年07月11日 | Weblog
夏至の光そのものを詠んだ句。
作者は夏至の光を宝物のように感じて、
消え去っていく光を保存しておきたいと願う。
子供の頃には、なんでもしまって置いたポケット。
そんな魔法のポケットがあれば、
どんどん詰め込んでいきたい・・・・。

こんな感じは冬の長い北国、あるいは、
山の囲まれた木曾などでは、実感されることかも。

                   遅足
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呼吸する昭和九年の夏以来     朱露

2012年07月11日 | Weblog
    七十八年吸ったり吐いたりしている。
    幼児の頃疫痢で息が止まったらしい。
    少年の頃グラマンに撃ちまくられた。
    モスグリーンのアメリカ軍の戦闘機。 
 

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