575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

7月句会の最終結果です。      遅足

2012年07月20日 | Weblog
35度を越す猛暑の句会となりました。
穗實(えみ)さんが初参加、9人での会となりました。
立雄さんの選句が届きました。

題詠「ハンカチ」

①御年頃ハンカチ王女二枚持ち(智恵)能登・郁子
②ハンカチはこぼれゆくものすくい上げ(麗子)鳥野・結宇・晴代・穗實(えみ)
③伯仲の試合ハンカチくしゃくしゃに(亜子)智恵・晴代・立雄
④幼子の振るハンカチや瀬戸の海(立雄)すみ・郁子
⑤こんな日はハンカチ三四枚持って(晴代)鳥野・朱露
⑥紫のハンカチーフの式部かな(遅足)静荷・狗子
⑦ハンカチの出番の減りて色なき日(静荷)結宇・智恵・穗實(えみ)・郁子・麗子
⑧ハンカチを畳んで握る診察台(すみ)能登・朱露・静荷・亜子・麗子・立雄
⑨ハンカチに想いをそっとプレスして(郁子)鳥野・能登・結宇・遅足・亜子・すみ・穗實(えみ)・狗子・立雄
⑩ハンカチを持ちかへて子等帰り道(結宇)
⑪縦縞のハンカチ横にする手品(狗子)朱露・遅足
⑫ハンカチでレンズを拭いさあ本番(能登)晴代・すみ・麗子     
⑬ハンカチや女もすなる涙拭く(朱露)遅足・亜子・狗子
⑭運不運ハンカチきつく握りしめ(えみ)智恵・静荷
 
自由題

①穴出でて蝉の見まがうこの世かな(立雄)鳥野・能登・智恵・静荷・狗子
②冤罪の晴るるを願ふ梅雨晴間(亜子)結宇・立雄
③梅雨はげしへくそかづらは矩を越え(静荷)能登
④七夕の星はじかれて流れけり(遅足)朱露・穗實(えみ)・郁子
⑤天道虫けんか忘れて兄妹(晴代)遅足・すみ・狗子・郁子・立雄
⑥熱されて都会は冷めぬ夏の夕(すみ)智恵・晴代
⑦いつだってアサガオ明日に手をのばす(郁子)鳥野・能登・結宇・遅足・静荷・亜子・晴代・すみ・麗子・立雄
⑧家族葬花いっぱいの最期かな(麗子)郁子
⑨紛争後和平託され出るメロン(智恵)朱露・亜子
⑩ふるさとのクチナシの末挿し木せむ(結宇)穗實(えみ)
⑪美しき緑削って瀑布かな(狗子)鳥野・智恵・朱露・静荷・すみ・麗子
⑫揚花火胸元白く浮き立ちぬ(能登)亜子・晴代
⑬降圧剤毎日飲んで知らん顔(朱露)穗實(えみ)・麗子
⑭さよならは言えないままの夏の空(えみ)結宇・遅足・狗子

次回は8月29日(水)午後1時  東鮨
題詠は「秋の声」です。ものの触れ合う音、木の葉の音などもの寂しい秋の音。
和歌など詠まれてきた季語です。ちょっと耳をすませて秋の声を探してください。

いよいよ夏本番です。熱中症には要注意です。



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河童忌や倍以上生きそれで何     朱露

2012年07月20日 | Weblog
    昭和二年七月二十四日芥川自殺三十六才。
    七年後小生出現しその七年後太平洋戦争。
    その四年後連合軍に無条件降伏して終戦。
    終戦までと敗戦後とどっちが長いかハテ。


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