575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

館長は猫    鳥野

2012年07月10日 | Weblog
信越の国境いに近い信濃町柏原に「小林一茶記念館」はありました。信濃富士とも呼ばれる秀麗な黒姫山は間近かです。

この記念館は昭和35年に、史跡の指定を受けていた一茶旧宅を、平成15年にリニューアルしたものです。

鄙には稀、と言いたいほどの瀟洒な外観。資料も驚くほどに集まっいて、展示の方法もよく工夫されています。

何より、印象に残るは、車を止めて、すぐに目に入る張り紙。

「ここは猫館長が横断します。運転に注意してください」

じーんと温かさが伝わってきます。

生涯に膨大な数の句を詠んだ一茶宗匠。中でも動物に向ける目は優しい。

とりわけ小動物を愛して、蛙、雀、蟻から蚤、虱までが詠まれています。

もっとも多いのは猫。300句を越えるとか。

記念館の館長が猫というのも、頷けました。

 ・ 猫の子がちょいとおさえる落ち葉かな

 ・ 猫の子が手で落とすなり耳の雪


コメント
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