宇多喜代子さんの「私の名句ノート」を読んでいたら
この句について、こう書いてありました。
梨の花は白くて五弁とは、当たり前でツマラナイ句。
私も以前は、そう思っていました。
句を理屈で読む、というか、言葉の意味を追って
読んでいただけだったのです。
青い空/
白い花/
五弁の梨の花
言葉を一つづつ、イメージとして読むと・・・
映像が鮮やかに浮かび上がってきます。
写真がなかった時代。
言葉による描写は、写真に匹敵する力を持っていたはず。
なるほど。
写生句のなかには、なんか今一つだな、と思う句も。
しかし宇多さんの指摘されるように
意味に重きを置きすぎて読んできたのかも・・・
どういう意味なの?とセカセカ・セコセコせずに、言葉に心をゆだねる。
そんな読み方も大切だと思うこの頃です。
遅足