575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

プレハブと団地を覆う夏の雲     朱露

2012年07月21日 | Weblog
     殆ど外出しない私に呆れる妻と私。
     東の多米山脈を眺めて無慮三十年。
     妻は時々品川の実家へ飛んで行く。
     往復の旅費をカンパして一人暮し。


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青天や白き五弁の梨の花   原石鼎

2012年07月21日 | Weblog
宇多喜代子さんの「私の名句ノート」を読んでいたら
この句について、こう書いてありました。

梨の花は白くて五弁とは、当たり前でツマラナイ句。
私も以前は、そう思っていました。
句を理屈で読む、というか、言葉の意味を追って
読んでいただけだったのです。

 青い空/
 白い花/
 五弁の梨の花

言葉を一つづつ、イメージとして読むと・・・
映像が鮮やかに浮かび上がってきます。
写真がなかった時代。
言葉による描写は、写真に匹敵する力を持っていたはず。

なるほど。
写生句のなかには、なんか今一つだな、と思う句も。
しかし宇多さんの指摘されるように
意味に重きを置きすぎて読んできたのかも・・・
どういう意味なの?とセカセカ・セコセコせずに、言葉に心をゆだねる。
そんな読み方も大切だと思うこの頃です。

                        遅足

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