京都の青蓮院から知恩院へ向かう道の右側にあるのが蓮月茶屋。
何度か前を通って気になっていましたが、
先日、ようやく暖簾をくぐって、お昼を食べました。
豆腐料理です。このお店では豆富料理と書いてあります。
全十一品のコース。お値段は3650円。
湯豆腐の豆腐が美味しかったです。なかでも珍品が豆腐グラタン。
チーズのダメな私はパスしましたが、奥さんは「美味しい」と気に入ったようです。
箸袋には、こんな歌が。
名のみにて月もやどらぬにごり江の蓮の古根とみぞふるにける
詠み人は幕末の人、太田垣蓮月という尼さん。
蓮月尼の好物だった豆腐料理の専門店ということで、
お店の名も蓮月尼にちなんだもの。
この蓮月さん、夫や子供を相次いで亡くして出家。
歌は上田秋成らに学び、陶器も焼くという歌人にして陶芸家。
幕末の志士とも交流があったとか。
美人でもあったようです。
岡本かの子に「ある日の蓮月」という戯曲があるそうです。
蓮月尼の庵。若い盗人が入って来て「他のものには目もくれません。
あなたの肉体を盗み取ろうとする盗人です。」と。
蓮月は「まあお待ちなさい。次第によっては差上げないものでもありません。
が、まだ私には腑に落ちないところがあります。それをもうすこし詳しく
話してください。」と、この乱暴な若者に接するのだが…。
この後の顛末やいかに?
ねがはくはのちの蓮(はちす)の花のうへにくもらぬ月をみるよしもがな
辞世の歌です。 遅足
何度か前を通って気になっていましたが、
先日、ようやく暖簾をくぐって、お昼を食べました。
豆腐料理です。このお店では豆富料理と書いてあります。
全十一品のコース。お値段は3650円。
湯豆腐の豆腐が美味しかったです。なかでも珍品が豆腐グラタン。
チーズのダメな私はパスしましたが、奥さんは「美味しい」と気に入ったようです。
箸袋には、こんな歌が。
名のみにて月もやどらぬにごり江の蓮の古根とみぞふるにける
詠み人は幕末の人、太田垣蓮月という尼さん。
蓮月尼の好物だった豆腐料理の専門店ということで、
お店の名も蓮月尼にちなんだもの。
この蓮月さん、夫や子供を相次いで亡くして出家。
歌は上田秋成らに学び、陶器も焼くという歌人にして陶芸家。
幕末の志士とも交流があったとか。
美人でもあったようです。
岡本かの子に「ある日の蓮月」という戯曲があるそうです。
蓮月尼の庵。若い盗人が入って来て「他のものには目もくれません。
あなたの肉体を盗み取ろうとする盗人です。」と。
蓮月は「まあお待ちなさい。次第によっては差上げないものでもありません。
が、まだ私には腑に落ちないところがあります。それをもうすこし詳しく
話してください。」と、この乱暴な若者に接するのだが…。
この後の顛末やいかに?
ねがはくはのちの蓮(はちす)の花のうへにくもらぬ月をみるよしもがな
辞世の歌です。 遅足