575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ハンカチ句会の投句が集まりました。    遅足

2012年07月18日 | Weblog
梅雨はいつの間にか明けて、35度を越す猛暑。
まさにハンカチの出番です。
今回、新しく参加される方があり、題詠には14の句が集まりました。
どのハンカチが句会の風になびくのでしょうか?楽しみです。


題詠「ハンカチ」

①御年頃ハンカチ王女二枚持ち
②ハンカチはこぼれゆくものすくい上げ
③伯仲の試合ハンカチくしゃくしゃに
④幼子の振るハンカチや瀬戸の海
⑤こんな日はハンカチ三四枚持って
⑥紫のハンカチーフの式部かな
⑦ハンカチの出番の減りて色なき日
⑧ハンカチを畳んで握る診察台
⑨ハンカチに想いをそっとプレスして
⑩ハンカチを持ちかへて子等帰り道
⑪縦縞のハンカチ横にする手品
⑫ハンカチでレンズを拭いさあ本番     
⑬ハンカチや女もすなる涙拭く
⑭運不運ハンカチきつく握りしめ

 
自由題

①穴出でて蝉の見まがうこの世かな
②冤罪の晴るるを願ふ梅雨晴間
③梅雨はげしへくそかづらは矩を越え
④七夕の星はじかれて流れけり
⑤天道虫けんか忘れて兄妹
⑥熱されて都会は冷めぬ夏の夕
⑦いつだってアサガオ明日に手をのばす
⑧家族葬花いっぱいの最期かな
⑨紛争後和平託され出るメロン
⑩ふるさとのクチナシの末挿し木せむ
⑪美しき緑削って瀑布かな
⑫揚花火胸元白く浮き立ちぬ
⑬降圧剤毎日飲んで知らん顔
⑭さよならは言えないままの夏の空

突然の猛暑、熱中症には、十分気をつけて下さい。





コメント
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