作者は葡萄の句でお母さんを、自由題でお父さんを詠んでいます。
薬とて不味そうに飲む温め酒
陰暦九月九日の重陽の日から本格的な秋。
以降、酒を温めて飲むと病気に罹らないとされ、
これを温め酒と言うそうです。
この句のお酒を飲んでいるのは、能登さんのお父さん。
子供のころ不思議でした。何故あんな不味そうに飲むのか。
近頃の自分も、そうして飲んでいるようです。
父母ともに他界してから、かなりの年月が経ちました。
ちょうど自分と同じ歳ころ、何をどう感じていたのか。
さっぱり分かりません。親不孝をしてきました。
と、能登さん。
そうですね。私も父に似ている癖を指摘されて苦笑いしたことも。
不味そうに酒を飲んでいたお父さん。
その心、なんとなく分かるような気もします。
家長という体面もあったのでしょうね。
遅足
薬とて不味そうに飲む温め酒
陰暦九月九日の重陽の日から本格的な秋。
以降、酒を温めて飲むと病気に罹らないとされ、
これを温め酒と言うそうです。
この句のお酒を飲んでいるのは、能登さんのお父さん。
子供のころ不思議でした。何故あんな不味そうに飲むのか。
近頃の自分も、そうして飲んでいるようです。
父母ともに他界してから、かなりの年月が経ちました。
ちょうど自分と同じ歳ころ、何をどう感じていたのか。
さっぱり分かりません。親不孝をしてきました。
と、能登さん。
そうですね。私も父に似ている癖を指摘されて苦笑いしたことも。
不味そうに酒を飲んでいたお父さん。
その心、なんとなく分かるような気もします。
家長という体面もあったのでしょうね。
遅足