575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

男体のゆったり分ける萩の花      遅足

2012年10月03日 | Weblog
京都の梨木神社は萩の名所。先日、尋ねてみました。
残念ながら花の盛りはちょっと過ぎていました。
小道の両側に萩の花。あちこちに短冊が・・・俳句です。
萩の花を詠んだ俳句大会があったようです。
手にとってみると・・・

  風の子はいたずらざかりこぼれ萩   耕之助

  七十路は風の放課後萩白し   菜摘子

風と萩は相性が良いようです。
京都府知事賞を受賞した句は

  萩を見に御苑を御所と言ふ人と  吉岡久江

世代の違う二人のちょっとしたすれ違いが面白いと思いました。

万葉集の歌

  わが背子(せこ)が挿頭(かざ)しの芽子(はぎ)に置く露を
                   さやかと見よと月は照るらし

私の恋しい人が頭に挿した萩の花。
この時代、男性も萩の花を飾りに挿したのですね。
その萩の花に露の玉、月の光に輝いている。
月光の下の二人の姿が絵のようです。
萩は万葉集の時代から好まれた花なんですね。





  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

多米の秋曇天無風寝静まる     朱露

2012年10月03日 | Weblog
    東の山々と我が家だけだった昔、
    と言うのは言い過ぎだと思うが、
    名古屋へ戻るのが嫌で居直った、
    と言うのは遅足さんに実に失礼。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする