575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

古人曰く、過ちを改めざる、これを過ちという。   遅足

2012年10月06日 | Weblog
原爆についてある俳人はこう詠んでいます。

   あやまちはくりかえします秋の暮

作者は三橋敏男。
広島にある原爆死没者慰霊碑に書かれた言葉。
「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」のパロディ。

あれから60余年、原子力発電所の事故が起こってしまいました。
正確に言えば「起こしてしまいました。」

不思議なのは、この事故で、いまだに誰も責任を問われていないこと。
国策なので国の責任を問うというシステムがないでしょうか?
裁判所が三権分立の機能を果たしていないこともありますが、
国会が十分な働きをしていません。

国民と政治家の間の意識のズレも原因の一つ。
こうしたなか、原発の再稼動へ向けて着々と手が打たれています。
安全神話をばら撒いてきた専門家たちの多くには反省の色もない。
原子力の専門家は責任を感じないのでしょうか?
事故の検証も十分に行われず、再び事故が起きないと言えるのでしょうか?

 過ちは繰り返します 責任を問わるることのなければ日本

古人曰く、過ちを改めざる、これを過ちという。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

頬寄せて葡萄艶めくロココ調    郁子

2012年10月06日 | Weblog
血色のよい乙女の頬。
そのピンク色が映った黒葡萄まで艶めいてみえます。
まるでロココ時代の絵のように、という意味でしょうか?
あるいは、頬を寄せ合っているのは葡萄同士なのでしょうか?

ロココ様式とは、18世紀のフランスを中心とした
繊細優美な装飾美術や生活様式のこと、と辞典にあります。
葡萄というコトバがロココというイメージを呼び寄せたのでしょうね。

ロココ様式のノベリティを思い出しました。

                         遅足
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする