575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

尾張の国に残る芭蕉の足跡    遅足

2012年11月25日 | Weblog
先日、メナード美術館へ行く途中で、小さな石碑を見つけました。
場所は名古屋空港の東側、航空自衛隊の横を走っている道路脇。
小さな神社の境内の一角です。
車を止めて見ると、芭蕉の句碑でした。

  いざともに穂麦(ほむぎ)くらはん草枕

この句、野ざらし紀行の最後の方に出ていました。
琵琶湖から水口へ。有名な句、

  命二つ中にいきたるさくらかな

と、詠まれた後、伊豆の僧と二人、尾張の国へと向かった折の句。
麦秋の折、畠の穂の出た麦でも食べる覚悟で、ともに貧しい旅を続けよう、
という意味だそうです。

解説の立て札によれば、この神社近くの農家で食事をした時に詠まれたとか。

尾張には芭蕉の弟子が多く、足跡もあちこちに残っているようです。
これからも見つけたら紹介して行きたいと思います。
コメント
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