寄せる波日向の秋を深めつつ 遅足

２０年ぶりに宮崎に行ってきました。
宿は、シーガイアのなかにあるラグゼ一葉。
スポーツ選手がよく利用する宿泊施設のようです。
西部ライオンズの２軍の選手のほか、
韓国からも２つの野球チームが滞在していました。

最初に訪れたのは青島。
洗濯板のような岩に波が寄せている海岸。
観光客目当てのお店。変っていませんでした。
お店の人が高齢化していたかな？

　　檳瑯樹（びろうじゅ）の古樹（ふるき）を想へその葉陰
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　海見て石に似る男をも

若山牧水の歌碑が海に向かって建っていました。
海を見て石に似る、とは、故郷に対する
屈折した思いでもあるのでしょうか？

都井岬に行こうとしましたが、途中で通行止め。
飫肥の町へ向かいました。
城下町はすっかり観光地として整備されていました。
人力車を、と勧めるオジサンをお断りして城址へ。
石垣の上に白壁の塀が再現されて、映画のロケに使えそうなくらい立派。
飫肥杉と呼ばれる杉木立が、並んで出迎えてくれます。
４本の杉の真ん中に立つとパワーが頂けるスポットが。
２０年前にはありませんでした。

石段を登ると、音楽が・・・
小学校の掃除の時間に流される音楽。
ちょっとお城には似合いませんね。
数人の小学生が校庭の掃除中でした。
静かな時間が流れていきます。

　　校庭の掃除当番いわし雲

写真は青島の鬼の洗濯岩です。

機銃縫い少年登校秋の朝 朱露

　　　　　八時過ぎ多米小学校へ行く子供ら。　
　　　　　たちまち機銃掃射で逃げる私の姿。
　　　　　皆「自分を狙った」と言いつのる。
　　　　　このトラウマ（精神障害）と心中。