575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

冬帽子句会   麗

2012年11月22日 | Weblog
今年はまだ暖かく冬帽子をかぶっての参加者は少なかったようですが
久しぶりに童子さんの参加で華やかな句会となりました。

色んな冬帽子が集まりました。
少女の帽子、赤ちゃんの帽子、知性派の帽子、去年の帽子、バスツアーに参加する元気なおばちゃんたちの帽子、その昔口笛を吹くのが上手だった人の帽子、少し人生に疲れた帽子、元気な子供たちの耳当て帽子、漁師の帽子、秘密ありげな帽子、昔語りのじいちゃんの帽子、せせらぎに浮かぶ帽子などなど。

赤ちゃんが生まれる前から人生の晩年まで人は帽子とつきあうのですね。
あだやおろそかにはできません(笑)

トップ賞は立雄さんの

   バスツアーどっと乗り込む冬帽子

でした。にぎやかなバスツアーに乗り込むおばちゃんたちの帽子。色合いはどれも似ていそうです。どっと乗り込むという表現がいいですね。元気なおばちゃんたちをうまくとらえています。

立雄さんは毎日、遅足さんの句集「そして」の句を一句づつ奥様と読み、感想を言い合うのだそうです。
ご病気で句会には参加できなくなってしまった立雄さんですが新たな心境の変化が見られ一同絶賛でした。

自由句でも立雄さんの

   落葉掻く昨夜の雨の重さかな

でやはり高得点。雨の重みを実感できる秀句でした。
継続は力なり。私も遅足師匠の俳句を読み返し精進します。

余談ですが亜子さんの

  口笛の少年老いぬ冬帽子

から最近の子供は口笛を吹かないという現象が判明。「子供たちはなぜ口笛を吹かなくなったのか?」身近にいつも音楽がありイアフォンで常に音楽が聴ける現代っ子にはもはや口笛はいらなくなってしまったようです。一方で口笛コンサートというすばらしい口笛を聞けるコンサートもあるとか。
俳句から時代の移り変わりがわかりこれもまた句会のおもしろさですね。

来月早くも今年最後の忘年句会。お題は「12月」です。口笛を吹きながら作ってみましょう。麗
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする