575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

11月句会の最終結果です。      遅足

2012年11月23日 | Weblog
冬帽子の句会、10人の参加でした。
立雄さんの句に風が集まりました。


題詠「冬帽子」

①駆け抜けるきりり少女の冬帽子(えみ)智恵・能登・亜子・麗子・朱露
②眠る児の顔半分に冬帽子(晴代)鳥野・童子
③書庫出でて知の火照りあり冬帽子(結宇)智恵・遅足・亜子・静荷・童子
④冬帽の眼までむずかる背ナのやや(静荷)結宇・郁子
⑤陽に干すや去年の匂い冬帽子(朱露)智恵・能登・結宇・すみ・えみ
⑥バスツアーどっと乗り込む冬帽子(立雄)鳥野・能登・狗子・静荷・郁子・麗子・朱露
⑦口笛の少年老いぬ冬帽子(亜子)えみ
⑧人間に倦むや目深き冬帽子(遅足)晴代・亜子・静荷・麗子・立雄
⑨生まれくる子にピンクの冬帽子(麗子)
⑩冬帽子犬猫パンダ手を引かれ(すみ)狗子・郁子
⑪シケ続き白髪頭に冬帽子(能登)すみ・晴代・えみ
⑫冬帽子かぶり直して秘密あり(童子)鳥野・遅足・狗子・すみ・晴代・立雄
⑬じいちゃんの昔語り聴く冬帽子(郁子)童子・立雄
⑭せせらぎにぽっかり浮かぶ冬帽子(智恵)結宇・遅足

自由題    

①櫨の実の豆菓子散らす落ち葉風(能登)えみ・立雄
②手袋のひとつ落ちたる信号待ち(すみ)能登・結宇・遅足・童子
③晩秋や母に会いたくなりにけり(麗子)えみ
④生り年の渋柿仰ぐ日々仰ぐ(静荷)鳥野・遅足・すみ・晴代・郁子
⑤片恋の砕けて釣瓶落しかな(亜子)能登・結宇・狗子・静荷・朱露・立雄
⑥塩分は血圧の敵甘納豆(朱露)鳥野
⑦戒名は雪の光とありにけり(遅足)狗子・亜子・郁子・麗子
⑧落葉掻く昨夜の雨の重さかな(立雄)智恵・遅足・晴代・静荷・郁子・童子・麗子・朱露
⑨飛鳥仏柿に過ぎしは何(なん)の朱ぞ(結宇)亜子
⑩ほとばしりしたたり洗車鰯雲(晴代)智恵・朱露
⑪冷えてきた熱い吐息と根深汁(えみ)すみ
⑫約束の時すぎひとり冬銀河(童子)能登・狗子・すみ・晴代・静荷・麗子・立雄
⑬枯れ蔓(かずら)抜けば末期の高笑い(郁子)智恵・鳥野・亜子・えみ・童子
⑭流れ星言の葉ならず手温もり(智恵)結宇

次回は12月19日(水)午後1時 東鮨  
題詠は「十二月」です。
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顔洗う山も団地も冬の雨      朱露

2012年11月23日 | Weblog
    多米で目立つのは山脈と団地だ。
    団地で目立つのはブラジル人だ。
    彼らはポルトガル語で生活する。
    子供らはバイリンガルで学校へ。


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