花弁が散り、蕊が降り、やがて虫の番。
という摂理、と鳥野さん。
花びらが散ったあと、残った蕊も落ちます。
落花とはまた違った趣があります。
地に落ちた蕊を手に・・・
思っていたより柔らかく、雨に湿ったような感触が。
手の窪のなかに置いた作者。
その思わぬ軽さに命の哀しみを感じました。
生きていること、そのことの哀しみでしょうか?
桜蕊降る、は、花びらのあと、蕊を降らせ、葉桜にという
季節の変化を細かな感覚で捉えた季語のひとつ。
「哀しさ」というニュアンスが含まれています。
桜蕊降る空っぽの車椅子 石山汀女
蕊の軽さか湿りとかに注目されると、
哀しみと言わずに、良い句が出来ると思います。
遅足
という摂理、と鳥野さん。
花びらが散ったあと、残った蕊も落ちます。
落花とはまた違った趣があります。
地に落ちた蕊を手に・・・
思っていたより柔らかく、雨に湿ったような感触が。
手の窪のなかに置いた作者。
その思わぬ軽さに命の哀しみを感じました。
生きていること、そのことの哀しみでしょうか?
桜蕊降る、は、花びらのあと、蕊を降らせ、葉桜にという
季節の変化を細かな感覚で捉えた季語のひとつ。
「哀しさ」というニュアンスが含まれています。
桜蕊降る空っぽの車椅子 石山汀女
蕊の軽さか湿りとかに注目されると、
哀しみと言わずに、良い句が出来ると思います。
遅足