575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

中日歌壇に宗匠   鳥野

2014年05月06日 | Weblog
中日歌壇の欄に、宗匠の作品が載らない週は物
忘れしたみたい。寂しいのです。
その思いが届いて、今週はまたまたの首位。

 ・ 水底は永遠(とわ)に夕焼け鳰鳥の浮か
   びてあかき声を放てり

選者小島ゆかりの「評」
 
鳰鳥はカイツブリの古名。芭蕉はかつて鳰の声
を「しろし」と表現しましたが、この作者は鳰
鳥の「あかき声」と言う。「水底は永遠に夕焼
け」がシュールで見事。

羽色も姿も地味で目立たない鳰鳥。けれど、潜
水の名手。深々と潜った底まで、夕日の赤い色
は届いているに違いない。鳰が赤い声で啼いて
いるのだから。
枯れることのない若い感性。際やかな松田ワー
ルドです。
             鳥野   

コメント
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