旧聞になりましが、中日新聞の4月29日朝刊を手
にして、驚きました。
一面トップから、3ページにわたって「学徒兵もう
一通の遺書」の特集。
戦没学生の遺稿集「きけわだつみのこえ」に載せら
た木村久夫の遺書に、もう一通が見つかったという
のです。
それは「哲学通論」の余白にびっしり。前の分では
削られていたり、加筆訂正されていた箇所も明らか
に。軍部を批判した部分の削除、辞世の歌の入れ替
えなど、驚くことばかりです。
評論家の保阪正康氏は「国民的遺産」とまで書いて
います。
父親への遺書では、先立つ不孝を詫び、別れの挨拶
を書き、辞世の歌を添えて。
思い出すのは長い所感を残し、沖縄の海に散った特
攻隊員上原良司のこと。「明日は自由主義者が一人
この世から去って行きます」と結び、出身地のあづ
み野池田町には、碑が建てられています。
・ 風も凪ぎ雨も止みたり爽やかに朝日を浴びて
明日は出でなむ 木村久夫
・ 春雨や思ひ捨てたる身もぬるる 上原良司
にして、驚きました。
一面トップから、3ページにわたって「学徒兵もう
一通の遺書」の特集。
戦没学生の遺稿集「きけわだつみのこえ」に載せら
た木村久夫の遺書に、もう一通が見つかったという
のです。
それは「哲学通論」の余白にびっしり。前の分では
削られていたり、加筆訂正されていた箇所も明らか
に。軍部を批判した部分の削除、辞世の歌の入れ替
えなど、驚くことばかりです。
評論家の保阪正康氏は「国民的遺産」とまで書いて
います。
父親への遺書では、先立つ不孝を詫び、別れの挨拶
を書き、辞世の歌を添えて。
思い出すのは長い所感を残し、沖縄の海に散った特
攻隊員上原良司のこと。「明日は自由主義者が一人
この世から去って行きます」と結び、出身地のあづ
み野池田町には、碑が建てられています。
・ 風も凪ぎ雨も止みたり爽やかに朝日を浴びて
明日は出でなむ 木村久夫
・ 春雨や思ひ捨てたる身もぬるる 上原良司