575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

翅わって威嚇の音のこがね虫   狗子

2017年08月14日 | Weblog
季語はこがね虫。
俳句を習いはじめたばかりの頃に出会ったのが
高浜虚子のこの句。

  金亀虫擲つ闇の深さかな

狗子さんの句は、音に焦点をしぼって詠んでいます。
飛び立つ時、翅わって音をたてる・・・
それを威嚇の音と捉えてところが、類想を抜け出ています。

以前は夜になると、どこからともなく
黄金虫が飛んできて網戸にとまりました。
今はひと夏に数えるほどです。
                     遅足



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