575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

馬鈴薯句会の結果です。  遅足

2017年08月27日 | Weblog
8月句会の結果です。
題詠の馬鈴薯は身近すぎたのか、発想に飛躍のある句がありませんでした。
結果的に似たような句が集り、難しさを噛みしめました。

題詠「馬鈴薯」
①菜園の馬鈴薯掘れば数珠のごと(立雄)狗子・晴代
②じゃがいもに落しバターの小昼かな(晴代)能登・佐保子・すみ・遅足・結宇・亜子
③馬鈴薯にも顔あり土の意気地あり(郁子)すみ・亜子
④じゃがいもの小さきも捨てず我が家産(佐保子)等・狗子・晴代・郁子
⑤玉のごと馬鈴薯買ひて煮転がし(等)
⑥馬鈴薯や畝に忘らる北大地(結宇)佐保子・すみ・麗子・郁子
⑦馬鈴薯の小さきありて遠山郷(能登)結宇
⑧じゃがいもの一荷を解けば土匂ふ(亜子)佐保子・等・遅足・狗子・晴代・麗子
⑨スキヤキにジャガイモ入れて悼む御巣鷹(智恵)
⑩馬鈴薯は北の大地の香を運び(麗子)等
⑪ジャガイモにはしの立たない母の朝(すみ)能登・遅足・結宇・麗子・郁子
⑫じゃがいもを食む亡き人と話す日は(遅足)能登・亜子

自由題
①縄文の風に吹かれて蓮めぐり(麗子)佐保子・等・遅足・結宇・亜子・晴代
②憲法という希望あり敗戦日(亜子)郁子
③盆提灯掲げて(かかげて)休め鵜飼舟(結宇)狗子
④北米のチキンレースか夏空に鐘(智恵)
⑤黙祷のうなりたる鐘芙蓉咲く(能登)麗子
⑥緑陰に猫の親子はパンダの真似(等)すみ・郁子
⑦百合ひらく月のちからを得て開く(遅足)佐保子・すみ・等・亜子・麗子
⑧こはしとて花火手離す男の子(佐保子)能登・遅足・狗子
⑨人の輪を外れて浴衣の少女かな(立雄)すみ・遅足・結宇・晴代
⑩蜩や地蔵の頬に夕の風(郁子)能登
⑪ひとつずつやる気の失せる炎暑かな(晴代)能登・狗子・結宇・亜子・麗子・郁子
⑫処暑の風迎え安堵の風呂上がり(すみ)佐保子・等・晴代

次回は9月20日(水)午後1時半 芸文センター12階D
題詠は「秋の声」です。
馬鈴薯とはまったく逆で、これはこれで難題となるか?
実力が試されることに・・・






コメント
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