575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

鶉衣を読む   結宇

2017年08月28日 | Weblog
横井也有の”鶉衣“を拾い読みしてます。
江戸時代後期の尾張の俳人ですが、相当な人気だったようです。
本の中に、也有が、名古屋にあった本屋・風月堂を訪問し、
芭蕉の「雪見」の句の色紙を見たことが出ていました。
芭蕉は也有より百年ほど前の時代の人ですが、彼が名古屋で詠んだ句です。

  いざ出でむ雪見にころぶ所まで

私もこの色紙はどっかで見た記憶があり、その時、
大切に保存されてるのだなあ、と思いました。

也有に関心を持ったのは、ひとつには彼の末裔が、
私の前津中学の国語の教師だったこともあります。
鶉衣のなかで私の気にいった句は

  夢をのせて飛ぶ翅あり夜着の袖

夜着を取り上げた文末にあるものです。
今とは異なり着物の袖のようなものついた布団です。
袖を翅と見立てた機知の句でしょうか。 
也有は、尾張藩の武士で名古屋にはゆかりの地が多く、
愛知県図書館のあたりに屋敷があったそうです。



コメント
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