575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

処暑なのに猛暑句会    麗子

2017年08月24日 | Weblog
8月後半になってまた猛暑がぶり返してきました。
そんな中昨日行われた「じゃがいも句会」。
家庭菜園の句あり。おやつの句あり。亡き人をしのぶ句あり。7人の参加でしたが、楽しい一時を過ごせました。
では恒例の一言講評です。

1,家庭菜園の馬鈴薯は数珠のように小粒でした。ちょっとがっかり。でもいとおしさがあります。戦時中の思い出か?
2,「小昼」は「こびる」と読みます。おやつに熱々のバターを落とし込む。食べ物俳句の得意な作者の秀句。
3,「も」がない方がいいという声あり。でも確かにじゃがいもにも顔がありますね。
4,これまたいとおしい我が家の庭でとれたじゃがいも。自分で育てたものは味が違いますね。
5,玉のような小振りのじゃがいもの煮っ転がし。おいしそうです。
6,北海道では霜の降りる前にじゃがいもを機械で掘り出します。あまりの量に捨て置かれるものも。うーん。もったいない。
7,飯田下栗の里の遠山郷(とうやまごう)。斜面に作られた馬鈴薯は小さくて。でも人々の命をつなぎました。落人論議も。
8,北海道から毎年届く小包。荷をほどけば北の大地の土の匂いがします。
9、これはもしかして「スキヤキソング」を歌った坂本九さんの追悼の句では?
10,8番の句のように詠みたかったです。完敗!!
11,弱ったお母様にとっては軟らかいゃがいもにお箸を入れるのも意外に力が必要で。介護されている作者の優しいまなざし。「はし」は漢字の方がいいとのアドバイスあり。
12,亡き人はどうやらお父様のようです。亡き人のじゃがいものような飾り気のない暖かい人柄がしのばれるしみじみとした一句。

自由句の晴代さんの

    ひとつずつやる気の失せる炎暑かな

共感を呼ぶ一句でした。本当にこう暑くては何もできません。

すみさんの
    処暑の風迎え安堵の風呂上がり

のようにお風呂上がりに涼しい風に吹かれてぐっすり眠りたいものですね。
来月には皆さん体調を調え、やる気も出してまた俳句を作りましょう。

コメント
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