「屋根屋根」の表現が良いです。
凍てつく寒い夜が怒りや悲しみを
吸いこんでくれるようです、と穗實さん。
一つ一つの屋根の下に、ひとつひとつの家族。
それぞれの生活があり息遣いがあります。
喜びと悲しみを胸に眠りにつく頃です。
マンションではなく、屋根のつづく街・・・
町をすっぽりと夜の闇がのみこんでいます。
昭和を思い起こさせる景色です。
ノスタルジーを感じました。
日本のように雨の多い地域では、屋根は勾配を持ち、
壁や戸口を雨から守るために軒の出も深く、
屋根の果たす役割は重要です。
日本建築は、ヨーロッパなどの「壁の建築」に対し、
「屋根の建築」と言われているそうです。
雨はあがりましたが、冷たい風がふいています。
北陸など昔の越の国では、また雪です。
春が待ち遠しいです。
遅足