昭和16年の父の切り抜き帳を読んでいます。
父は当時、名古屋新聞に務めていました。
ざっと70年余り前の名古屋の様子が垣間見えます。
この年の4月には小学校が国民学校に変ります。
「明治4年、小学校制が誕生して70年目。国民学校へ」
と書かれていました。
12月には太平洋戦争に突入する歴史の転換点です。
2018年、その太平洋戦争の敗戦からざっと70年。
やはり変わり目に来ています。70年。おおよそ3世代です。
戦争に負け、もう懲り懲りと思った世代を第一世代とすれば
今は、その孫の世代が時代を引っ張っています。
売り家と唐様で書く三代目
ということわざがあります。
初代は苦労して家や財産を築く。
二代目はそれを受け継いで手堅く家を守る。
しかし、生まれたときから裕福な三代目。
苦労知らず、遊芸などで身を持ち崩し、
ついに家を売り家に出すようになる。
その売家の札の字が唐様で、しゃれている。
遊芸におぼれていた生活がしのばれる、という意味です。
生まれた時から平和な時代の三代目。
平和ボケから戦争をしらぬまま国の憲法を変える。
ことわざが、そのまま国家にも当てはまるとは
限りませんが・・・
普通の国、戦争の出来る国へと先を急ぐ安倍さん。
ちょうど三代目です。
写真は4月から国民学校となることを伝える名古屋新聞の記事。