575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

右折せば仏法僧の啼く山へ  静荷

2019年08月11日 | Weblog
作者の若い頃の思い出を詠んだ句。
山は奥三河の段戸山だそうです。

「仏法僧(ぶっぽうそう)」は、渡り鳥。夏の季語です。
体は暗い青緑色で、嘴と足は赤く
「仏法僧」と鳴くと信じられ霊鳥とされていました。
実際には「ゲッ、ゲッ」と鳴くことが判り、
それからは「姿の仏法僧」と呼ばれています。

一方「仏法僧」と鳴いていたのは木葉木菟でした。
こちらは「声の仏法僧」です。

なお「仏法僧」とは仏教で重んずる、仏と法(=仏の教え)
そして僧(=仏の教えを奉ずる者)のことだそうです。
                   
鳳来寺山のブッポウソウが有名でしたが、
今も聞くことが出来るのでしょうか?(遅足)
コメント
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