575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

鬼灯句会近づく。   遅足

2019年08月12日 | Weblog

今回の題詠は「鬼灯」。初秋の季語です。酸漿、虫鬼燈、とも。
ナス科の多年草。黄白色の花が咲いた後、実が赤く色づきます。
種子を抜き取って風船のようにした実を口に含んで鳴らして遊ぶ。
子供の頃の女の子の遊びでした。
私も真似てやってみましたが・・・。

そんな句を集めてみました。

  少年に鬼灯くるゝ少女かな  高野素十

  鬼灯の鳴りかけし口あけて見す  加藤秋邨

  くちすへばほほづきありぬあはれあはれ  安住敦

  うたたねの唇にある鬼灯かな  三橋鷹女

鬼灯といえばお墓参りを思い出します。

  ほほづきの赤きを持ちて墓参り(母の忌八月十五日)  細見綾子

鬼灯市。7月9、10日、四万六千日の縁日に
東京の浅草寺境内で開かれる鉢植えのホオズキを売る市。
こちらは夏の季語です。

  雨降れり鬼灯市の鬼灯に  清崎敏郎

台風が近づいています。どうか被害がでませんように。
コメント
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