一向にしずかにしてくれないコロナウイルス。
なかなか頭のいいウイルスという専門家も。
静荷さんから電話。投句かと思いきや。
娘さんとの同居のため、引っ越されるとのこと。
そして当分、俳句もお休みしますというお話。
長い間の一人暮らし。ついに決断されたようです。
姑の逝きて身深き秋思かな 静荷
昨年秋の句です。100歳を越えた姑を亡くされました。
生前は「いけず」のオバアチャンで、お屋敷に独り住まい。
ご機嫌伺いに訪れると、先制パンチが飛んできたとか。
とくに食べ物に関してはウルサカッタようです。
長男の嫁という立場だった作者。商家のお嬢様。
もちろん負けてはいなかったようです。
文化の違うお二人。喧嘩をすればするほど親しくなって・・・。
そして、喧嘩相手ならぬ話し相手がいなくなってしまいました。
「身深き秋思」という表現に心が痛みます。
どうぞお心のままに。長い間、ありがとうございました。
コロナウイルスに負けずに。気が向いた時は投句もどうぞ。 遅足