![]() | 星宿海への道幻冬舎このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
『私はぜったいにあの人と星宿海に行くような気がする・・・・。』中国南西端の地より、燃え盛る炎を胸に男は姿を消した。父の顔を知らぬ子をかかえて生きる女と、兄を追う弟のたぎる想い、その愛くるしい生命の絆の再生を鮮烈に描く感動巨編、ここに誕生。(帯封より)
【読んだ理由】
倉敷市立図書館のリサイクル本。
【コメント】
約400Pあったが、一気に読ませる。
タクラマカン砂漠近郊から、行方不明となった兄(実兄ではない)の人生を辿っていく話。
黄河の源流と言われる「星宿海」に子供の頃からずっとこだわり続ける兄は、かつて物乞いの子として、最底辺で暮らしていた。
盲目で足も動かず、物乞いの母の死後、普通の家庭に引き取られたけれど、結局最後まで心許せる家族には成り得なかった。
兄の真意を探るべく、兄の人生を真摯に探る弟。ついには母を自ら盲目にさせた男への知られざる兄の復讐劇を知り快哉を叫ぶ・・・・。
大阪の下町から、物語後半では「しまなみ海道」、「尾道」を舞台にストーリーが展開される。
