大地 (1)パール・バック,小野寺 健岩波書店このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
◆出版社からの内容紹介◆
勤勉と土への愛着により,貧しい農夫から大地主へと駆け上がった王龍(ワンルン)。
変動する中国社会を背景に,彼と一族の歴史を描いた「大地」「息子たち」「崩壊した家」のこの3部作は,中国の内奥を初めて西洋に明らかにしてみせた作品として,衝撃を与えた。
中国の民衆に深い理解と愛情を寄せたパール・バック(1892―1973)の代表作.
苦しい生活のなか、ただ一つ王龍を支えていたもの---大地。
土を愛し土に生きる中国の民衆の姿を、一代で大地主に駆け上がった王龍とその一家を通して描き出す三部作。
第一部「大地」によりピューリッツァ賞を受けた。
◆著者◆
(1892―1973)アメリカの女流小説家。宣教師の両親と中国(中華民国)に渡り、そこで育つ。
処女作『東の風・西の風』に続き、代表作『大地』を発表してピュリッツァー賞を受賞。
『息子たち』『分裂せる家』とともに三部作『大地の家』を構成。1938年ノーベル文学賞受賞。 『生きている葦』などの名作も発表。
パール・コンフォート・サイデンストリッカー(Pearl Comfort Sydenstricker)としてウェスト・バージニア州ヒルスボロで生まれたが、生後3ヶ月で父カリー・サイデンストリッカーとともに中国江蘇省の鎮江に渡った。
英語よりも中国語を先に覚えた。中国名、賽珍珠。
1917年帰国してランドルフ・マコン女子大学に入学、1924年卒業して中国に戻った。
1917年農業経済学者のジョン・ロッシング・バックと結婚し、一時南京大学で英語を教える。1926年一時帰国してコーネル大学で修士号を取得した。
1938年のノーベル賞受賞は、スウェーデンの探検家・学者スヴェン・ヘディンの推薦によって受賞した。
また、7人の孤児達を養子として自らの手で育てたり、広島の谷本清による平和活動を支援したりと人格者でもあった。
文学以外においても彼女の社会に与えた影響は計り知れない。
【読んだ理由】
「読んでおきたい世界の名著」(三浦朱門編)を読んで。
【コメント】
アメリカの大地をテーマにした小説と浅学菲才の身ゆえ勝手に思っていたが、中国を舞台にしたものだった。
長編だが読み出したら止まらない。