日本男道記

ある日本男子の生き様

一茶

2009年01月17日 | 読書日記
一茶 (文春文庫 ふ 1-2)
藤沢 周平
文藝春秋

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【一口紹介】
◆出版社/著者からの内容紹介◆
生涯二万に及ぶ発句。一方遺産横領人という消しがたい汚名を残した男。
俳聖か風狂の人か、あるいは俗事にたけた世間師か。
稀代の俳諧師の複雑な貌を描き出す、著者渾身の力作長篇。

【読んだ理由】
藤沢 周平作品と一茶に興味があったから。

【印象に残った一行】
『一体に一茶は、瓦版の記事になるような出来事に、強く興味を惹かれるたちだった。火事があった。泥棒が入った。どこそこで心中があったという記事を聞き込むと、丹念に句帖の端に記した。のがさず書いた。
深夜ひそかにそういう記事をしたためながら、一茶の心を占めてくるのは、一種のやすらぎだった。不幸な事件の主人公たちの姿をあれこれと夢想し、おれだけがみじめなわけではないと思うことは楽しかった。
それに長い間不遇な暮らしを強いられ、日の目をみることなく四十を迎えた男が、まともな世間の躓きを確かめて抱く、邪悪な喜びだったのだが、一茶はその喜びの邪悪さに気づいていなかった。せっせと話を集めていた』

【コメント】
めでたさも 中くらいなり おらが春
やせ蛙 負けるな 一茶ここにあり
雀の子 そこのけそこのけ  お馬が通る
名月を 取ってくれろと 泣く子かな
我と来て 遊べや 親のない雀

これらの句の裏に隠された一茶の、三歳で実の母と死別、三男一女、晩婚の妻を亡くすなど、ある意味過酷かつ激しい人生を知ることが出来た。
 



Daily Vocabulary(2009/01/17)

2009年01月17日 | Daily Vocabulary
6931.sequence(順序、順番、並び)
Japanese tend to sequence their thoughts with the main point coming last.
6932.off-putting(がっかりさせる、当惑させる)
He blabbered on those things that were off-putting.
6933.blabber(ペラペラとしゃべる)
He blabbered endlessly.
6934.by-product(副産物、副生成物)
Self-esteem is a by-product of self-control.
6935.crucial(重大な、決定的な)
Research shows that effective communication skills are crucial for tech transfer.
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