ボクの先生は山と川矢口 高雄白水社このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
◆出版社/著者からの内容紹介◆
ふる里の人と自然をいきいきと語る待望の第2エッセイ集。
今回は山村の暮らしや仕事、家族がテーマ。
農作業にまつわる話や、村祭りでのヤクザの活躍(?)、優しく聡明なお母さんなどのエピソードが満載。
「釣りキチ三平」少年時代の大フン戦記。
身の回りに先生を見つける著者の眼が感動的だ。
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
舞台の同じく秋田の山あいの村。今回は、山村の暮らしや仕事、家族がテーマです。
農作業にまつわる話や、村祭りでのヤクザの奮闘、はたまた優しく聡明なお母さん等のエピソードが満載。
どんなに厳しい環境にあっても、そこから「先生」を発見する著者の眼が感動的!都会の子も山の子も、自分の夢をはぐくんで、生きる力を身につけてほしいと、そんなことを願わずにはいられない一冊なのです。
【読んだ理由】
「ボクの学校は山と川」に続く第二弾。
【印象に残った一行】
満腹したボクらは、その泉のほとりでしばし昼寝としゃれたものだった。口やかましいおじいちゃんがいないだけに、おふくろもこの時ばかりはノビノビと寝入った。幼いボクを手枕にしてノビノビと眠った。おふくろの汗のにおいにボクも、すっかり安心して、たちまち眠りに落ちた。おふくろの汗のにおいは、何と表現したらいいのだろう。子どものクセに「なつかしい」というのもヘンな話だが、お腹をすかしてワォワォ泣いた乳幼児の頃から慣れ親しんだにおいだった。
【コメント】
第二弾は著者の家の家業である「農業」と、それを通した「家族」という観点で綴ったもので、私の経験と照らし合わせながら楽しく読めた。