![]() | 君たちはどう生きるか (ポプラポケット文庫 日本の名作) |
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ポプラ社 |
◆内容紹介◆
だれもかれもが力いっぱいにのびのびと生きてゆける世の中
だれもかれも「生まれて来てよかった」と思えるような世の中
じぶんを大切にすることが同時にひとを大切にすることになる世の中
そういう世の中を来させる仕事がきみたちの行くてにまっている
大きな大きな仕事
生きがいのある仕事
吉野源三郎
(本文とびらより)
混迷の時代にこそ読んでいただきたい、「生き方の指南書」が初の児童文庫で登場!
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
「どう生きてゆこうか」と考えたり、「どう生きてゆくのが正しいのだろうか」と疑ったりするのは、人間が人間であるという証拠ともいえることなのです。
◆著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)◆
吉野/源三郎
1899年東京・牛込に生まれる。東京大学哲学科卒業後、31年治安維持法事件関連で逮捕される。釈放後、35年から新潮社「日本少国民文庫」の編集に携わる。37年に「君たちはどう生きるか」を刊行。
37年より岩波書店の編集業務にかかわり、敗戦後の45年に雑誌「世界」の初代編集長に就任し、その後65年まで務める。1981年82歳で死去。
【読んだ理由】
かなり以前から気になっていた本。
【最も印象に残った一行】
しかし、そんな深いところにうずめられてしまっても、この球根は死んでしまわなかったのです。そして命のあるかぎりは、厚い土にへだたれながら、やっぱり太陽の熱を感じ、春が近づけば芽を出して、明るい地上に向かって、のびていかずにはいられなかったのです。
ギリシャから、東洋の東の果てまでの遠い遠い距離---二千年の時の流れ---その間に生まれては、死んでいった何十億の人々----。
あの空の下には、東京の町が広がっています。何百万という人々が、もうそろそろ起きだして、一日の仕事にとりかかろうとしていることでしょう。浦川君も---いや浦川君は、もうとっくに起きて、いまごろは、湯気の立つお釜のそばで、さかんにとうふをつくっています。
【コメント】
孫が中学生になったらプレゼントしてみようかな。そして感想を聞かせてもらいたいな。