日本男道記

ある日本男子の生き様

徒然草 第二十八段

2019年12月31日 | 徒然草を読む


【原文】  
諒闇の年ばかり、あはれなることはあらじ。
倚廬の御所のさまなど、板敷を下げ、葦の御簾を掛けて、布の帽額もかうあらあらしく、御調度どもおろそかに、皆人の装束・太刀・平緒まで、異様ことやうなるぞゆゝしき。
 
【現代語訳】
皇帝が父母の喪に服している一年間より、乾いた北風みたく淋しい気持ちになることは無いだろう。
喪に服すために籠もる部屋は、床板を下げて、安物のカーテンを垂らし、貧乏くさい布をかぶせる。家具なども手短な物を選ぶ。そこにいる人々が着ているものや、刀や、刀ひもが、普段と違ってモノクロームなのは、物々しく感じる。

◆鎌倉末期の随筆。吉田兼好著。上下2巻,244段からなる。1317年(文保1)から1331年(元弘1)の間に成立したか。その間,幾つかのまとまった段が少しずつ執筆され,それが編集されて現在見るような形態になったと考えられる。それらを通じて一貫した筋はなく,連歌的ともいうべき配列方法がとられている。形式は《枕草子》を模倣しているが,内容は,作者の見聞談,感想,実用知識,有職の心得など多彩であり,仏教の厭世思想を根底にもち,人生論的色彩を濃くしている。

Daily Vocabulary(2019/12/31)

2019年12月31日 | Daily Vocabulary
24566.get used to(~慣れる)to have experienced something so that it no longer seems surprising, difficult, strange etc 
It took me quite a long time to get used to living in Japan.
24567.fill up (いっぱいにする / (車のガソリンを)満タンにする) if a container or place fills up, or if you fill it up, it becomes full 
The seminar filled up within one hour. 
24568.cross one's mind (頭をよぎる / ふと心に浮かぶ)
That's an interesting idea. It never crossed my mind.
24569.put one's mind to (〜に専念する / 全力を傾ける)  
You can do anything if you put your mind to it. 
24570.lose someone (亡くす / 失う)  
He lost a friend to drug addiction. 

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