日本男道記

ある日本男子の生き様

大君は・・巻十九・四二六〇 大伴御行

2011年04月22日 | 万葉集
大君は・・巻十九・四二六〇 大伴御行
大君は・・巻十九・四二六〇 大伴御行
「大君は 神にし坐せば 赤駒の 匍匐ふ田井を 都となしつ」

校訂原点(漢字)
「皇者 神尒之座者 赤駒之 腹婆布田為乎 京師跡奈之都」

現代語訳と解説
「天皇は神でいらっしゃるので、赤駒が腹ばう田を都としてしまわれた」

672年、壬申の乱。後に天武天皇となる大海人皇子が勝利をおさめます。作者である大伴御行(おおとものみゆき)は、この戦(いくさ)で大きな手柄をたてた一人。
戦に勝ち、新しい都が生まれる。その歓びに満ちあふれたこの歌は、天皇を神、神そのものだとして讃えているのです。
田んぼに過ぎなかったこの地を都にした。こんなことができる天皇は、神だからこそだ。
天皇が神であるという宣言。この歌は、時代が大きく変わり動くことを予告するような歌になりました。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大君は 神にし坐せば (地理佐渡..)
2011-04-22 06:21:56
おはようございます。

そうそう、天武さんからですね。このように
表現され始めるのは。歴史の浅い王朝が、
豪族の連合体のうちは大王(おおきみ)と
言っていたのが、いよいよ神格化それた天皇
というニュアンスをくっきりとさせます。
大海人皇子の勝利は単なる勝利ではなく、
大きな豪族勢力を倒すという意味でも絶大な
権力掌握をつかみ取るものでしたよね。
東国の軍事力を背景にしていたと思います。

返信する
Re:大君は 神にし坐せば (日本男道記)
2011-04-22 07:48:22
おはようございます。

管理人さんは古代史にもご造詣が深いですね。

今朝知ったのですが、キャンディーの田中さんが亡くなられていました。
まだお若いのに残念ですね。
女優さんとして活躍されていましたが、私たち世代にとっては、青春時代のアイドルでしたね。
返信する

コメントを投稿