故郷の・・・巻六・九九二 大伴坂上郎女
故郷の・・・巻六・九九二 大伴坂上郎女
「故郷の 飛鳥はあれど あをによし 平城の明日香を 見らくし好しも」
校訂原点(漢字)
「古郷之 飛鳥者雖有 青丹吉 平城之明日香乎 見楽思好裳 」
現代語訳と解説
「故郷であり、かつて都のあった飛鳥も良いけれど、今の都である奈良の明日香を見るのも良いことだ」
飛鳥寺と呼ばれ、親しまれてきた元興寺は、平城京遷都にともない奈良の都に移されました。
この歌の作者は、かつての飛鳥に心では惹かれつつ今の都である奈良の明日香の繁栄ぶり、そして彩り鮮やかな美しい都を見るのは良いと歌っています。
「あをによし」は奈良にかかる枕詞です。「あをに」とは青い土を意味しました。それが豪華絢爛な都になることで、華やかな青と赤を意味する言葉へと変化します。美しさの概念が変わることで、言葉の意味も変化したのです。
懐かしく心に残る故郷の飛鳥と、最新式で美しい今の都、奈良の明日香。
まるでモノトーンの世界から、色彩豊かな世界へと変貌をとげた都。その良さを素直に受け止めることのできた万葉人だからこそ、いい言葉や素晴らしい価値観は、カタチを変えながらも残り続けたのでしょう。
故郷の・・・巻六・九九二 大伴坂上郎女
「故郷の 飛鳥はあれど あをによし 平城の明日香を 見らくし好しも」
校訂原点(漢字)
「古郷之 飛鳥者雖有 青丹吉 平城之明日香乎 見楽思好裳 」
現代語訳と解説
「故郷であり、かつて都のあった飛鳥も良いけれど、今の都である奈良の明日香を見るのも良いことだ」
飛鳥寺と呼ばれ、親しまれてきた元興寺は、平城京遷都にともない奈良の都に移されました。
この歌の作者は、かつての飛鳥に心では惹かれつつ今の都である奈良の明日香の繁栄ぶり、そして彩り鮮やかな美しい都を見るのは良いと歌っています。
「あをによし」は奈良にかかる枕詞です。「あをに」とは青い土を意味しました。それが豪華絢爛な都になることで、華やかな青と赤を意味する言葉へと変化します。美しさの概念が変わることで、言葉の意味も変化したのです。
懐かしく心に残る故郷の飛鳥と、最新式で美しい今の都、奈良の明日香。
まるでモノトーンの世界から、色彩豊かな世界へと変貌をとげた都。その良さを素直に受け止めることのできた万葉人だからこそ、いい言葉や素晴らしい価値観は、カタチを変えながらも残り続けたのでしょう。
元興寺の姿を見て、以前の都を思い出し
たのでしょう。新しい息吹の吹き込まれ
ているその時の都にこれからを感じつつ、
今まで都のあった飛鳥の地にも何か思い
入れも感じるという心情なのでしょうか。
さて、佐渡では第四次放鳥が昨日から始
まりました。昨日は新たに7羽の朱鷺が
のに飛び立っていったと聞きます。
遷都、経験することのないことですが、色々な意味で影響の大きいことだったのでしょうね。
奈良にかかる「あをによし」の枕詞、昔習いましたね。いい響きです。
放鳥が始まったとのこと、ほうちょうですか?
元気に育って欲しいですね。
大変な地震となっています。
佐渡でも日中揺れを感じました。
後はテレビなどで見る太平洋側
の風景に驚くばかりです。
本当にタダタダ驚くばかりです。
新潟県も地震がありましたが、大丈夫でしょうか?