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阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

寸又峡でアプト式電車とSLに乗る   寸又峡シリーズ その4

2012年12月03日 | 神弓会

寸又峡旅行の二日目は前日と打って変わって終日かなりの雨にたたられました。この旅の目玉は紅葉と温泉とアプト式電車とSL乗車。




後半は激しい雨と風になりましたが、千頭の食堂の2階でヤマメ丼と揚げ餃子の昼食を摂ったあと、千頭駅からSLに乗車して新金谷、金谷に移動。
無事に予定の全てを体験し、来年の再会を約して風雨吹きすさぶ金谷駅頭で、東海道線の西と東に別れました。綜合幹事の豊田市在住Hさんご苦労様でした。

それにつけてもここに掲載したパンフレットは選挙のポスターや資料と同じで全て外注で作成できますが、肝腎の大井川鉄道の経営者に、もてなしの気持ちがないのがミエミエだったのが残念でした。やはり最後は『人』です。「二本異心の怪」になってしまったある政党さんも同じことなのかしらん??

 アルバムの写真は全20枚。変換速度は砂時計で調整。画面は拡大アイコンクリックで大きくなります。

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映画「大いなる幻影」と上映館の十三の第七芸術劇場の周辺

2012年12月03日 | 音楽・絵画・映画・文芸
映画「大いなる幻影」は設定場面が終始、第一次世界大戦のときの捕虜将校収容所です。ヨーロッパでは騎士の時代から将校と兵の間には厳然たる身分格差があり、各国の将校どうしは国は違っても、出身階層は同じであると言う意識があります。従い捕虜の扱いは、将校の場合はお互いいつ立場が入れ替わるかわからないということがあるので、相互で捕虜を尊重することを保証しあっています。この映画ではフランス軍の空軍将校がドイツ陸軍に捕まって、捕虜収容所に入れられていますが、生活ぶりにはこれが捕虜?という扱いが出ています。貴族出身のフランスの空軍大尉と、同じく貴族出身のドイツ陸軍捕虜収容所隊長とが合い対峙しますが、基底には既に欧州社会で貴族と言う階級が滅びつつあるという同じ認識、悲哀を共有しています。

この映画の題名は、いい加減につけられたという説があるようですが、貴族が社会をけん引した時代の幻影と何度も繰りかえされる戦争の中の平和の幻影の二つを現しているように思いました。登場する一人一人の将校の性格が丁寧に描写されていて、逃亡したフランス将校を匿うドイツ農家の未亡人とのエピソードを含めて厚みのある映画でした。ジャン・ギャバンは戦後の映画の年寄りのドライバーやギャングしかイメージがありませんでしたが、この映画では若き空軍将校の役で驚きました。
 映画館は十三商店街の雑居ビルの6階にあります。映画館自体は大阪・九条のシネヌーヴォより席数は多く、内部もきれいな感じです。

雑居ビルの前あたりはこんな感じです。

事前に知らないままにこの映画館に行きましたが、上映のあと作家の雨宮処凛さんと映画監督の想田和弘さんの公開対談があったのは望外のことでした。
 雨宮処凛さんは元右翼で現在ネット上で多くの発言を続けています。阿智胡地亭の瞠目している旬の一人です。また想田和弘さんはドキュメンタリー映画『選挙』を製作した監督です。二人の対談は面白くて傾聴する箇所が多かったです。シニア料金千円だけで昭和12年製作の優れものの映画と、平成24年にしっかり呼吸して生きている人間とライブで触れ合うことが出来ました。


2007年07月06日(金)  『阿智胡地亭の非日常』に掲載。

映画「選挙

映画「選挙」を見ました。
川崎市議会の補欠選挙に立候補した自民党の公募落下傘候補者がいます。この映画は彼の実際の選挙運動の一部始終を監督が小型カメラで追いかけた映画です。

よくまあ自民党神奈川県本部が取材と公開を許したなあというシーンの連続です。ひょっとしたら許可が取れなかった場面が映写されたシーンの10倍ほどあるかも知れませんが、こんな映画が劇場で上映されること自体、日本の民間の情報公開レベルは大したもんでもあります。

日本の選挙のこの実態の取材が、日本人の日常の生活の場の利益集団の住み分け、持ちつ持たれつ、仲間意識などをさりげなく表に出してくれています。各政党の草の根レベルの本音トークは爆笑ものでした。

出演者は当時の小泉総理をはじめ全員が本名のままで登場し、プロの役者は一人もいません。そういう意味ではドキュメンタリー映画のジャンルに入る(監督は“観察映画”と名づけています)のでしょう。

中に総理が応援演説で駅前に登場し、車を降りる前後のSP連中の散開と警護の有様は始めて画像を見ましたが、やっぱりプロの世界というのはあるもんだと思うシーンもあります。

今年見た最高のエンターテイメント映画、すぐれた喜劇でありますが私にとっては自分が暮らしている国の実態をあばかれたつらい悲劇映画でもありました。

おすすめです。

関西では十三の第7芸術劇場で上映中です。
劇場は両側に風俗店が並ぶ大通りを歩いた雑居ビルの6階にあり、
席数は70ほどのこじんまりした映画館です。


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