草間彌生さんが2016年度文化勲章を受賞されることになりました。4年前のエントリーですが再掲載します。
⇒大阪の中之島にある国立国際美術館で2012年4月8日まで「草間彌生--永遠の永遠の永遠」が開催されている。3月23日時点で15万人が入場したらしい。
大阪南港に行く前に阪神福島駅で下りて、美術館まで歩いた。会場は10代から50代までの女性観客であふれていた。
作品を見ていると、皮膚がざわざわとしてきて気持ちが悪い。しかし何となく魅かれて一つ一つ見てしまった。自分が狂うのを止めるために彼女は画を書くしかなかった、と思えてきた。
正常が何かということがだんだんわからなくなってくる。この絵を見に来ている人たちは、特に女の人たちは、今の自分たちの先の見えない、寄る辺のない不安感に、作品がシンクロしてくるのかも知れない。
会場で作品を見ながら自分が書いたメモを見ると「海の底。ぐじゃぐじゃ。バイキン。インカ。抑え込まれそうになっている。3D。向こうが見えてしまうしんどさ。胎内と産道の記憶。
なんだかエッチ。遠い南の記憶。」などと走り書きしてある。見ていくうちにモチーフを繰り返しているのがだんだん嫌でなくなってくる。そしてこの枚数を描くエネルギーの凄さ。
描く人と作品は別物と今回そう思った。
しかし芸術もその人が生まれた時代と場所と家族から生みだされる。松本で生まれ育ったこの画家はやはり信州女の一人だなとも思った。
作品はネットからダウンロード
走る「前衛」水玉バス 草間彌生さんデザイン 松本
2010年12月3日 朝日新聞長野版
自らデザインしたバスの前で市民らに手を振る草間彌生さん=松本駅前
松本市出身の前衛芸術家・草間彌生さんがデザインしたバスが1日、松本駅でお披露目された。
松本電気鉄道(松本市)が、松本市街地などで市民や観光客の足として1999年から運行する周遊バス「タウンスニーカー」の新車3台のうち、1台の車体に大小の赤の水玉のデザインをほどこした。タイトルは「水玉乱舞」。水玉は平和と愛のシンボルという。草間さんは「松本市を始めとして、世界が平和で戦争もなく、温かい気持ちでいられるように祈りを込めた」。(田中正一)
⇒大阪の中之島にある国立国際美術館で2012年4月8日まで「草間彌生--永遠の永遠の永遠」が開催されている。3月23日時点で15万人が入場したらしい。
大阪南港に行く前に阪神福島駅で下りて、美術館まで歩いた。会場は10代から50代までの女性観客であふれていた。
作品を見ていると、皮膚がざわざわとしてきて気持ちが悪い。しかし何となく魅かれて一つ一つ見てしまった。自分が狂うのを止めるために彼女は画を書くしかなかった、と思えてきた。
正常が何かということがだんだんわからなくなってくる。この絵を見に来ている人たちは、特に女の人たちは、今の自分たちの先の見えない、寄る辺のない不安感に、作品がシンクロしてくるのかも知れない。
会場で作品を見ながら自分が書いたメモを見ると「海の底。ぐじゃぐじゃ。バイキン。インカ。抑え込まれそうになっている。3D。向こうが見えてしまうしんどさ。胎内と産道の記憶。
なんだかエッチ。遠い南の記憶。」などと走り書きしてある。見ていくうちにモチーフを繰り返しているのがだんだん嫌でなくなってくる。そしてこの枚数を描くエネルギーの凄さ。
描く人と作品は別物と今回そう思った。
しかし芸術もその人が生まれた時代と場所と家族から生みだされる。松本で生まれ育ったこの画家はやはり信州女の一人だなとも思った。
作品はネットからダウンロード
走る「前衛」水玉バス 草間彌生さんデザイン 松本
2010年12月3日 朝日新聞長野版
自らデザインしたバスの前で市民らに手を振る草間彌生さん=松本駅前
松本市出身の前衛芸術家・草間彌生さんがデザインしたバスが1日、松本駅でお披露目された。
松本電気鉄道(松本市)が、松本市街地などで市民や観光客の足として1999年から運行する周遊バス「タウンスニーカー」の新車3台のうち、1台の車体に大小の赤の水玉のデザインをほどこした。タイトルは「水玉乱舞」。水玉は平和と愛のシンボルという。草間さんは「松本市を始めとして、世界が平和で戦争もなく、温かい気持ちでいられるように祈りを込めた」。(田中正一)