
早くからオープンしていた“妹尾河童展”が25日に終了するので行ってきました。
妹尾河童さんは昭和40年代に当時在った雑誌“話の特集”で知りました。知った頃はホテルの部屋などを
上から見た俯瞰図を書いたりしていたので、イラストレーターかと思っていましたが、実は著名な舞台装置家でした。
後年、彼が書いてベストセラーになった「少年H」で河童さんが神戸生まれの神戸育ちの人と知りました。
しかも知り合いの多い兵庫高校の前身である神戸二中の卒業生でした。展示を見て、この人が修業時代に
やったり、学んだことは舞台装置家として自立するためには、何のムダもなかったと思いました。
妹尾さんは汗の中から生まれた天才の一人です。
少年Hを読んで、彼の背骨は軍国時代にも聖書を離さなかったお母さんによって出来ているように思います。
あの時代、世間の白い目を受けながら、街頭に出て布教活動を続けたお母さん。彼には迷惑なことでした。
しかし、聖書の“愛”という概念を無上のものとして、世間の目を気にせず自分の道をすすんだお母さんの存在から
妹尾さんが受けた無形の影響は大きいと思います。
両親ともに岡山から神戸に出てきて、父親は洋服仕立て業を営んでいました。
個人的に阿智胡地亭の祖父と同じ家業と言う親しみを感じます。 神戸文学館はこちら
既視感に襲われる資料だと思った。国民に事実を知らさず平気でウソをつく政府とそれを知らせる新聞・・。
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