阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
1942年生まれが江戸川区から。

《第17回》竹中ナミの郵便不正事件公判傍聴記

2022年11月17日 | 「過去の非日乗&Shot日乗」リターンズ
2010年04月17日(土)「阿智胡地亭の非日乗」掲載

「今日の気になるブログ」から。  公判傍聴記の全文はこちら

村木厚子被告への「被告人質問」の内容が詳しく書かれています。

♪1、検察が一度振り上げた拳は、どんなことがあっても狙った獲物を有罪にするまでおろさない。

事の真実がどうのこうのよりも、当初のシナリオ通りにすすめるのがワシラの仕事や。冤罪かどうかは上級幹部が受けて立ってくれ・・。

そんな大阪地検特捜部の職人検事たちの強い意気込みがよく伝わってくる内容です。

 この事件を取り上げた当初に書いたように、花の東京地検特捜部に負けてたまるかという気概に溢れています。

2、連発する冤罪の防止という、日本の司法界が持つ課題に強くリンクしているこの裁判は、取調べの可視化と、検察のあり方そのもの、

そして大手メディアの司法報道への問題提起など、日本の司法史上で大きな意味を持ってきました。

3、このまま進むと、この傍聴者が懸念するように、大阪地裁段階では有罪判決が出ないとも限らない。

しかも村木被告は反省の色を一切示していないから執行猶予のつかない実刑判決が。

おそらく村木被告と弁護団はそこまで腹を括って法廷に臨んでいる。裁判の長期化の中で「検察の正義」の実態と現状をあぶりだしていく腹を括っているような気がする。

4、この裁判の報道は従来の司法記者クラブ村経由だけでなく、ネット上のミニコミが噛んでいる。

そういう意味でこの裁判の持つ意義や性格も従来とは違った視点で捉えられている。

 司法劇場の観客たちの拍手喝采の場面はかなり変質してきているが、大阪地検特捜部にそんな現実感覚を持つディレクターはいるのだろうか。

いやもっと言えば、最高検など検察の上級官庁にそのように全体を庁益ではなく、国益で見通すことができる戦略家はいるのだろうか?なんとなく疑問に思えてしかたがない。


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