阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

東日本大震災が起こった後「阿智胡地亭の非日乗」が掲載したエントリーから   [ 2011年06月04日(土)のブログ ]

2023年07月08日 | 東日本大震災ブログ
011年06月04日(土)
東京新聞  「菅降ろしに原発の影」

☆今回の内閣不信任案提出には“大義”がないと思ってきた。

下の記事の後半は有料サイトになるので引用出来ないが、記事を読んだ限りでは、大義などあるわけはないということがわかった。

原子力村の幹部たち日本の旦那衆は、発電と送電の分離、全国を地域に分けての電力会社独占企業体の解体を極度に恐れている。

市民運動をしてきた菅直人にはこの体制を崩すことに禁忌はない。

しかしそれは原子力村ムラの長老たちの逆鱗に触れることになった。

そういう解釈に立つと大義なきドタバタ騒ぎの根っ子が明解にはなる。

日本全国の各家庭から上納される潤沢な電気料金の金庫にぶら下がってきた政官財とメディアの原子力ムラの旦那衆にとって、

このシステムを変えようとする輩は抹殺して当然の存在だ。

 小沢自身の秋の検察審議会の審議に対して、“菅下し”は原子力ムラのガードマンである検察当局と小沢陣営の間の取引材料になった可能性も大いにある。☆

2011年6月3日 東京新聞

 不信任決議や党分裂の最悪の事態こそ回避したものの、「辞意表明」へと追い込まれた菅直人首相。首相としての求心力は放棄したのも同然だ。

それにしても「菅降ろし」の風は、なぜ今、急に、これほどの力を得たのか。背後に見え隠れするのは、やはり「原発」の影だ。初の市民運動出身宰相は、

この国の禁忌に触れたのではなかったか。 (佐藤圭、小国智宏)

 
 
西日本新聞から   佐賀県知事「電力より安全優先」
 

 佐賀県知事「電力より安全優先」県議会原子力安全対策特別委
2011年6月4日 00:09 =2011/06/04付 西日本新聞朝刊=

 九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)2、3号機の運転再開問題を集中審議する佐賀県議会の原子力安全対策等特別委員会は最終日の3日、

運転再開の条件や時期などをめぐり、古川康知事から意見を聞いた。古川知事は「再開には、これまで以上の安全確認が求められている。

原発は電力供給より安全確保が最優先する」と語り、判断時期は示さなかった。質疑終了後、特別委の木原奉文委員長も「7月1日予定の次回特別委までに、

議会として意見をまとめるのは拙速、ほぼ不可能だ」と述べた。

 これまで古川知事は、東日本大震災を受けた原発の緊急安全対策に地震対策を盛り込むことなど「三つの宿題」を、経済産業省原子力安全・保安院に投げ掛けている。

 この日の質疑で、古川知事は、保安院の回答が来週か6月定例会(13日開会、7月5日閉会予定)会期中に示されるとの見通しを示し、「議会とともに判断したい。

回答を得た後、どう進むか道筋を持っているわけではない」と話し、回答後も判断に時間がかかる可能性に言及した。

 原発から20キロ圏内にある原子力災害発生時の現地対策拠点・佐賀県オフサイトセンター(同県唐津市)の移転について、知事は「近すぎると安心できない。

候補地選定など、早急に検討を進めたい」と述べた。

 県側は、佐賀、福岡、長崎3県の部長級による「原子力防災3県連携会議」を7日、佐賀県庁で開くことも報告した。

 一方、県議会は定例会会期中の7月1日に再度、特別委を開く予定。木原委員長は「最終判断するには(保安院の説明などが)ほとんど前に進んでいない。

材料が出てきていない」と指摘。

「われわれも(電力供給より)県民の安全を優先する」と話し、県への回答が不十分な場合には、保安院など関係者を再度参考人招致する必要性も示唆した。

 
 
河北新報から  「痛み分からぬ人間が政治」 被災者に怒りと落胆  

☆被災地の地元新聞は、本社在京記者クラブ系大手新聞とは違う住民目線で新聞を制作している。☆

  菅直人首相が退陣の意向を表明し、内閣不信任案が衆院で否決された2日、東日本大震災の被災地では、国政に対する怒りと落胆が広がった。

被災地を置き去りにした倒閣の攻防は、生活再建すらままならない被災者に失望感だけを残した。

 「『国会の常識、世間の非常識』と言われても仕方ない。被災者は国会を腹立たしい思いで見ている」。

町内の避難者数が約3400人に上る宮城県南三陸町の佐藤仁町長は、被災地の現状を忘れたかのような政争にいらだちを隠さない。

 被災地の復旧、復興の在り方が語られた場面は一連の騒動の中で皆無だった。佐藤町長は「国がどうするかが何も議論されていない。

とにかく大枠の考え方を示してもらいたい」と求める。

 「みんな、人ごとなんだろう」

石巻市北上町の自営業佐藤徳広さん(52)は、津波で全壊した店舗兼住宅の片付けをしながら吐き捨てるように語った。


 被災地を訪れ「言葉を失った」「国難だ」と口々に語った国会議員が繰り広げた政局。

佐藤さんは「痛みが分からない人間が政治をやっている。期待しても無駄だ」とあきらめを口にした。

 「菅首相の震災対応は全然駄目だったけど、ほかに誰かいるのか。首相を代えたところで、何が変わるのか疑問だ」。

宮城県亘理町の主婦斎藤美恵さん(52)は、自宅を津波で流され、仮設住宅に住む。


震災から3カ月近いというのに、沿岸部の再生は遅々として進まない。

「与野党が協力し、早く震災復興に取り組んでほしいのに、与党内で政争を続けているようではどうしようもない」。

 
 
「低線量でも“安全な被曝”は存在しない」という記事
一部引用・・

 最近、「放射線レベルが低いから安全」とか「ただちに健康に影響を及ぼすものではない」と“専門家”が解説しているのをよく耳にします。
 
しかし、放射線には「しきい値」はありません。「安全な被曝」などないのです。

 「しきい値」とは、放射線を浴びて体に症状が出る最低の被曝量を言います。でも、しきい値以下でも、
 
細胞の分子結合が損傷を受けるのは避けられません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私のこの主張は、低レベル放射線の影響を長年調べてきた米国科学アカデミー研究審議会(BEIR)が’05年に出した見解――
 
被曝のリスクは低線量にいたるまで直線的に存在し続け、しきい値はない。最小限の被曝であっても、人類に対して危険を及ぼす可能性がある」――
 
で裏付けられました。低レベルの被曝であっても、がんの発症率が上がるとの研究結果が出ています。
 
どんなに低線量でも、被曝しないことにこしたことはありません。まして、放射性廃棄物をリサイクルして使用するなど、絶対にあってはならない。

全文はこちら
 
 
 
組合の委員長を怒らせてやっと退社出来た元東電社員の告発
一部引用・・

~内容よりも、これが隠されている事実に驚く

すでに削除されたyou-tube動画の書き起こしらしいが、なにしろ肝心の動画がすでに削除されているので書き起こしの中身が事実であるかどうかの検証以前に
 
この動画があったことすら確認できない。とは言え、興味深く読んだので借りることにした。

↓ すでに削除された動画、ないことの確認だけはできます。
こちら

⇒短くお話ししますと、僕は福島原発、第一原発から15キロ真西に住んでました。標高は550ぐらいあったんで、津波は全く問題なく、
 
家も束石方式の基礎の古い家に住んでたんで、平屋の、で、屋根も軽くて、ちょうど本震が来たときは薪の仕事をしとって、
 
で、一服しようかなと思って、3時前だけど、まあ、いっかなと思って、ココアを、薪ストーブに火入れて、ココア飲んで、で、
 
たまたま午前中にデジタル放送のテレビの難聴区域だったんで、光ファイバーみたいなのを大熊町が引いてくれて、その工事が終わって、で、
 
別にテレビとか、全然見たくないんだけど、子供とかがいるんで、テレビ見れるようにしたんですけど、で、ぱっとテレビつけたら、どーんと緊急地震速報が出て
 
で、これだと思って、すぐ外出て、で、ココア持ってたんだけど、薪割り台のとこに置いて、で、2分、3分弱ですか、本震があって、その間、山がもう、ごーってずっとうなってて。

 で、ココア、ほとんどこぼれました。そのぐらい。でも、立ってられて、別に這いつくばって腰抜けるようなほどでもなくて、
 
薪ストーブにちょうど火入れたばっかりだったんですけど、中の煙突がちょっと外れたぐらいで、ひっくり返りもせず、何の被害もなかったです。

で、次の日、爆発したんですね、1号機が。その爆発までは、僕はもう、地震、津波、炉心溶融というのはもう予測してたんで、
 
で、嫁はちょっと離れたとこに、たまたまちょっといたんで、迎えに来てくれて、土曜日、で、常葉町っていう35キロのところに嫁の実家があったんで、
 
そこに逃げて、で、2日ほどして、まあ、子供もまだ小学校2年生の女の子なんで、もうちょっと逃げようかって話になって、さらに嫁の親戚筋をたどって
 
栃木県の那須、70キロぐらいですね。まで逃げて、で、そこに3週間ぐらいいたんですかね。

 で、高知県の県庁が県営住宅の無料開放を宣言してもらったんで、もともとナカムラのほうに、ほうばい?がおったんで、
 
僕、サーフィンやるんですけど、サーフィンブラザーズがいて、県営住宅あれば、余計行きやすいかなと思って、4月の頭にこっちまで逃げてきました。

実際、じゃあ、放射線、どのぐらい浴びたのかなってぱっと計算したんですけど、20ミリシーベルトありました。放射線量率って単位時間当たりのマイクロシーベルトとか、
 
ミリシーベルトで表示されてますけど、僕は一応、原子力、学校合わせると20年いて、国の日本原子力研究所ってとこで大学の原子炉工学コースの
 
さらに短時間濃縮コースみたいのを半年ぐらいトレーニングを受けた人間なんで、ちょっとした線量率の計算とか、
 
あと、どのぐらい積算で浴びるのかって簡単な計算方法はもう自分でできるんで、で、こっち来て、落ち着いて、計算したら20ミリシーベルトを大体浴びてて。

結局、具合悪くなりました。はっきり言うと。栃木の那須に逃げて、すぐ、だから、4日目ぐらいからもう鼻水、どろどろの鼻水が出て、
 
で、鼻血もとまんなくて、のども痛い。これが低線量障害ってやつなんですね。

だから、実際、100ミリまで行かなくても、恒常的に常に浴びてれば、何らかの障害というのは出てきて、で、国も政府も、当然、原子力安全委員会も、
 
東電も、全く問題ないって言い方してますけど、全く問題あります。というのが1つ、僕の生の証言です。

全文はこちら
 
 
 
敦賀2号、配管33カ所に穴

☆電力会社さんにはもうひたすら、ちゃんとやってくださいとお願いするしかない。地震や津波以前に自社設備の保守を丸投げ外注して、

チエックもしない組織に原子力発電を任せている恐ろしさ。ヒューマンエラーはどうやっても無くすことは出来ない。

人の手抜きがあっても安全が確保できる施設や設備はまだ人類は作ったことはないし、これからもない。☆

敦賀2号、配管33カ所に穴
2011年6月3日(金)21時23分配信 共同通信 

 日本原子力発電は3日、微量の放射性ガスが外部に漏れた敦賀原発2号機(福井県敦賀市)のトラブルは、放射性ガスが通る配管に33カ所の微小な穴が開いていたことが原因と発表した。

 同社は1987年の運転開始以来、この配管の点検をしていなかったことも明らかにした。2号機では5月2日に1次冷却水の放射性物質の濃度が大きく上昇し、原子炉を停止。

同8日に排気筒から微量の放射性ガスが漏れた。

*下線は管理人

福島原発暴発阻止行動プロジェクト 6月2日付活動報告

一部引用・・

福島原発暴発阻止行動プロジェクト
活動報告 2011/6/2

1. 政府・東電が行動隊を受け入れることを表明

1) 5 月26 日午後、東京電力本社において、細野豪志内閣総理大臣補佐官、山下和彦東京電力原子力設備管理部長と我々行動プロジェクト山田恭暉・塩谷宣弘との会談が行われました。

内閣からは小澤典明内閣官房参事官が同席し、東電からは担当の石崎芳行執行役員(原子力・立地本部副本部長)が福島出張のため欠席しましたが、

松下正光立地企画グループマネージャーが出席しました。

全文はこちら

*アメリカの週刊誌「TIME」の「福島原発暴発阻止行動プロジェクト」 取材記事 こちら

 
IEAEとはこういう国際組織 

要約

・(IAEAの調査団が来日して福島第一原発事故の調査中で、報告書の案が出た。日本政府の対応について、よく組織化されているとしている。

IAEAとはどんな組織か、そしてこれをどうとらえるか?)

 IAEAには二つの役割がある。一つは核兵器が現保有国以外に広がらないようにすること。

もう一つは原子力の平和利用をどんどん広げること。

(IAEAは原発をどんどんつくろうという立場か?チェック機関ではない?

  原子力は核と基本的に同じで、IAEAは原子力をやりながら裏で核を進めているということを監視する役目だが、

監視しながらも原子力による金儲けを担保する役目だ。

原子力は国際政治の中でも中でも舵取りが難しかったが、IAEAは二つの顔を持ちながらうまくやってきた。

・(IAEAの報告書の素案には厳しさが足りない。平和利用の観点から言うとしても、もっと厳しいことを言ったほうがいいと思うが?)

IAEAの事務局長が日本人だから甘くなったという面があるのではないか。

・(報告書には、津波の危険を過小評価していたと書くようだが、津波だけが悪かったというのは妥当か?)

もちろん地震そのものも悪かったのだが、IAEAは津波が悪かったということにして、日本で原発を作りたいということ。

・(想定外の津波が来たのだから仕方ないと言いたい?)

そうだ。

・(津波の危険を過小評価していたということをIAEAが報告書の柱にするならば、将来の日本の原発政策に影響大きい?)

地震国の日本で原発が動いていること自体が問題なのだが、IAEAはそのことを問題にしたくない。

津波のせいだけだということに押し込めたいと思っている。

・(IAEAの案では保安院の独立性を求めている。保安院については?)

経産省や原子力委員会が原子力を推進、維持する組織。安全かどうかを監視するのが安全委員会。

ここは実際は何の力もない。実際のチェックは保安院がするが、それも経産省のもとにある。

・(推進する経産省の傘下の保安院がチェックしている。IAEAさえ保安院は第三者でなく問題だと言っている。どうか?)

こんな異常なことは日本だけ。

・(放射能測定の方法について、原子力安全委員会が、各機関の測定結果にばらつきがあり、現在のやり方では限界があると言い出した。

測定する機械も、測定の高さもバラバラだと言う。どの数値を信じるべきか?)

1時間あたり何マイクロシーベルトという数字がよく出ているが、その測定は好き勝手にやられていた。

ある場所は1メートルの高さで測定し、別の所では60メートル。比較する意味がない数字を並べていた。

・(でもその数値が避難など人生の分かれ目になるが?)

避難をするかどうかについては、地表面に降り積もった放射性物質の測定値が明らかになっており、

それが大切。バラバラな測定値には重きを置くべきでない。

・(新聞に掲載されている地域ごとの何マイクロシーベルトには意味がない?)

単なる目安だ。

・(地表の数字はどうすれば知ることができる?)

文科省自身が測定している。30キロを超えた飯舘村の汚染は、今中哲二さんと仲間のグループが丹念に調べて実態を公表した。

その翌日に文科省は自分たちも調べていたといってデータを出してきた。

彼らは詳しいデータを持っているはずで、どの市町村、どの集落が強い汚染を受けているかをしっかり公表した上で対策に役立てないといけない。

・(心ある科学者が被曝覚悟で事故直後に現地に入っていることでやっと真実に近付いている?)

日本の国というのはそういう国だ.

 
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