阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

東日本大震災が起こった後「阿智胡地亭の非日乗」が掲載したエントリーから   [ 2011年04月07日(木)のブログ]

2023年05月12日 | 東日本大震災ブログ
土壌検査で高い値のセシウム NHKニュース
4月7日 4時25分

福島県が県内の70か所の農地で採取した土を分析したところ、最も多い場合で通常の土壌に含まれる濃度の150倍の放射性セシウムが検出されました。福島県では、こうした地域の農家に対して、農作業を見合わせるよう呼びかけるとともに詳しい検査を行うことにしています。
この検査は、福島第一原子力発電所の事故を受けて、福島県が先月31日から今月1日にかけて行ったもので、水田や畑、果樹園など県内の70か所で土を採取し、放射能の強さが半分に減るまでの期間を示す半減期が長い放射性セシウムの濃度を分析しました。その結果、最も高い値だったのが、▽飯舘村の1か所で、1キログラム当たり1万5031ベクレルと、通常の土壌に含まれる濃度のおよそ150倍でした。このほか、▽飯舘村の1か所、▽大玉村の2か所、▽川俣町の1か所、▽本宮市の2か所、▽二本松市の1か所、▽郡山市日和田町の1か所、それに▽伊達市月舘町の1か所ではおよそ100倍から30倍の濃度の放射性セシウムが検出されました。

福島県では、これらの地域の農家に対して農作業を延期するよう呼びかけるとともに、さらに詳しい検査を行い、今月12日までに結果を公表したいとしています。これを受け、6日夜、福島県内のすべての農協の組合長が集まり、緊急の対策会議を開きました。会議には、福島県内の17地区すべての農協の組合長が集まり、県の農林水産部の担当者から検査結果を伝えられました。

これに対して、組合長からは、農作物の作付けの時期が来ているが、いつまで待てばよいのかといった質問や、風評被害が生じた場合の補償はどうなるのかといった質問が出ていました。これに対して、県の側からは放射性セシウムの濃度が高かった地域について、改めて詳しい検査を行うことが説明されましたが、今後の具体的な対策については、まだ示されませんでした。

福島県内の農業団体で作るJA福島五連の庄條徳一会長は、「将来にわたって安全・安心な農業を行いたい。国や東京電力に対しては、引き続き補償を訴えることが必要だ」と話していました。
 
 
今度だけは怒りを  西田敏行
朝日新聞から引用・・

生きていくあなたへ

中学を出るまでは福島県郡山市で育ちました。僕の情操を育ててくれた故郷です。仲良しの友達や恩師もいて、時折、わいわい酒を飲みます。
地震と津波があって、福島第一原発のことがあるから、いたたまれない気持ちでいっぱいでね。我慢強い人が多い福島ですけど、今度だけは、ね。東京電力や原発を進めてきた政治家たちに怒りの声を張り上げたい。
あの原発がつくる電力は地元で使うものではなく、首都圏のためでした。なのに受け入れてきた。安全と説かれてきましたが、今回のことはきちんと「想定」されてきたのでしょうか。
今、20キロ圏内の人は、行方の分からない家族を自ら捜しにいくこともできない。放射性物質に「汚染」されていると言う人がいる……。
もちろん、命をかけて現場で働いている方々には感謝しています。こんなことを言ったから事態が早く収まるわけもない。でも、故郷のことは今、ちょっと落ち着いて語れないんです。

(朝日新聞 2011年4月6日)

西田の発言を引用したエントリは「原発、「負の世界遺産」と「負の人材たち」、
そして、怒りを語ることの意味」。

一部引用・・

静岡県御前崎市の浜岡原発は、いわゆる「東海大地震」の震源域の真上にある。この原発に対する津波防護策は、たった7メートルの砂丘でしかない。
今回の事故を受けて、浜岡原発を運転する中部電力は「12メートルの塀を新たに設置する」などと発表したけれど、繰り返すが、今回は最大で38メートルの津波が襲ったのだ。福島原発にも、推定で14メートルをはるかに超える津波が押し寄せた。7メートルの砂丘と12メートルの塀(堤防ではなく「塀」なのだ)で、どう防ぐというのか?
その中部電力の発表を真に受けて、「浜岡原発は安全だ」という発言を繰り返すのが、静岡選出の自民党・片山さつき議員だ。12メートルの「塀」で、ほんとうに巨大津波が防げると思っているとしたら、この人の頭のネジは確実に外れている。これが政治家だ。

とにかく、東海地震が来る前に、せめて、浜岡原発は止めなければならない。

福島原発による連日の高濃度放射性物質の海洋への垂れ流しや、風での飛散。それらによる海産物や野菜の汚染、人体への影響。ことに乳幼児を含む子どもたち、妊娠中の若い母親たちの不安。
それらの報道を連日のように目にしながら、なおも浜岡原発を容認する人たち。「原発がなければどう生活するのか」などと開き直る人たちが多数なのか。もしそれがこの国の進み行きであるとするなら、僕は自分の国に絶望する…。
 
今日の河北新報web版一面。
・JR東北線・福島―岩沼間再開 新幹線、12日福島に(13:33)
・体育館避難で悲劇も 津波、仙台の3小学校襲う(13:36)
・鉄スクラップの出口なし 車解体業者、製鉄所停止で苦境(13:33)
・ふんばる 3.11大震災/食料供給絶対止めぬ(09:30)
・3月新車販売58.6%減 東北震災で落ち込み最悪(06:10)
・仙台・青葉まつり中止 来月「残念だが復興優先」(06:10)
・車運搬船きょう仙台へ 販売店向け まずホンダ(06:10)
・県営工業用水道、月内全通 仙台港は中旬にも(06:10)
・腐敗水産物運び出し本格化 あすから海洋投棄 気仙沼(06:10)
・飼料品薄 畜産に打撃「餌を腹いっぱい食べさせたい」(06:10)
・仙台地下鉄、29日全面再開 台原―泉中央 工事1ヵ月短縮(06:10)
・宮城県、仮設建設業者を公募 供給力幅広く結集(06:10)

河北新報サイト
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